題名:箱庭の街]-W 登場隊員:紅のドレスの娘(NPC)・セレス・ゾンド(中央区ジンディッセ) 紅のドレスの娘【入室】 (2008/07/20 (日) 00:05) ◆ 紅のドレスの娘 :ご機嫌如何だね?(男勝りな声が、隣の男に声を掛けたのはもう夜の時分だった。黒の髪に赤い服、一等目立つ色合いのその人は口調の粗野さでも少しばかり浮いていた。渡された酒のグラスを回すだけに留めて、)ああ、いや、もう少しで客が来るようだから、構わない。しかしどうしたものかな、用意に遅れると連絡だけは来たんだが他の人のところに逃げられたかもしれない。(ふわりと浮いた精霊を目線で示しては小さく笑ったその場を後にした。隣のテーブルにはまた同じような声だけかけて、何処か飽きたような、物足りない顔を見せたのは他の全てに当たった後のこと。持ったままのグラスを持余し、聖夜の玩具を待つ子供のように上を見あげていたが、)『どんなお客でしょうね。はは』   さあな。私は大した事は知らないが…あのテューダーがおねだりさ。さて、(門に一度目をやって、肩を竦めてまた男と別れた。平凡な、ありふれた、ただの少し金がかかっているだけのお茶会は、時間も時間で若干人が疎らになってきている。) 2008/07/20 (日) 00:13 セレス【入室】 (2008/07/20 (日) 00:16) ◆ セレス :すまない、手間をかけさせた。・・・仕事というかな――ああ、お疲れ様!(そんなに大きな声での会話ではなかった。外で、道案内の兵士と一人の男が言葉を交わしてお互い急いだ風に踵を返す。肩の上に浮んでいた灯りが消えた。)ええい、あの人もなかなか無責任だな、あの人の仕事じゃあないのか―――・・(前に一度見に来たことのあった場所なのだが、暗くなったら景色は変わる。巡回ついでのたった一度で覚えられるほど優秀な頭でもなく・・・案内を自分で探すしかなかった人はこの件を頼んだ文官に文句を言いながら、雨に濡れた黒い上着をぱっと脱いで水を落とした。「普段着でいいか」と聞いたら当然怒られて、押し付けられた服は白く、夜に目立つ。普段なら絶対に着ない色だ。)レナード・テューダーに言われて来た者だが、こちらで良いのだろうか?(訪ね先の門に向き直って、見張りの人間に取り次いでくれと声をかける。) 2008/07/20 (日) 00:26 ゾンド【入室】 (2008/07/20 (日) 00:31) ◆ ゾンド :(連日連夜、降雨下での巡回を続ける隊員を見かねたいつぞやの夏の丘の仕立て屋が、どこから情報を手に入れたか、次の勤務地へ向けて通過する環境を慮った着替えとして、裁断破棄の寸前だった古着を格安で譲ってくれたのだった。その衣装は実に雄弁にその特徴を語り、以前にナモー湖付近の勤務地に配属されていた連中の質流れ品であった事は、容易に推測ができる。どう見てもサイズの過剰な帽子を途中で何度も被り直しながら、少し古びた純白の水兵の格好をしたあまりにも場違いな少年が、当然のように門前で問責を受けていた。番の者との質疑も、双方全く要領を得ないやり取りばかりが、一進一退を続けている。) 2008/07/20 (日) 00:32 ◆ 紅のドレスの娘 :『最近良く拝見しますねぇ、あのお方は。北から此方に赴かれるとは思いませんでした』    それを言うならランカスターもだろうが。まああの娘は何せ西の赤薔薇だからな、根を生やせば何処でも咲ける。(雑談も程ほどに、小分けに取った皿を手渡されて苦い顔をした。夕暮れ時から何も口にしていない人は、満腹では勿論ないのだが、何時客が来るかは解らない。困った顔で眉を寄せつつも、もう来ないものだと勝手に思い込むようにして、パスタの先から思い切り口へ放り込んだ矢先、誰だお前は、何故本人じゃない、なんて受付のものが顔を顰める姿が見えて、)むーっ!待て、いいんだ、私の客だ!(先の出そうなパスタを無理矢理飲み込み、そう、見張りへと言った。独り更にいる影には首をかしいだが、)そういえば精鋭、出来れば複数を送り込むとかいっていたな。やれ、相変わらずのようだあいつは。(主人自ら歩いて言って、見張りの者の横に立って何かを耳打つ。聞かされた男は何処か不可思議そうに目を丸めたが、いいから、と言って利かせるように)やれ、すまない。貴方方は、テューダーの使いか?多分、あいつから何か目印になるものを…黒のクロスのバッチを幾らか預けておいたんだが。――ああ、小僧、じゃなかった坊や、あいつは服も提供しなかったのか…(急ぎの口でそう言葉を継ぐ。同じほどの背丈の少年には、眉も大分吊りあがったが最後には困ったように笑って、) 2008/07/20 (日) 00:39 ◆ セレス :(自分より先に門の前で会話していた人にきょとんとして、人違いかもしれないなどとは考えずに少年の顔を覗き込んだ。間違いなく知り合いである。)・・・貴方も私と同じかな?・・ああ、その、レナードは仕事が纏りきらないとかなんとかで――(呟きに弁解を続け、上着を被ったので乱れた髪を適当に梳いて紐で括る。少しはすっきりと見える姿になってから、まず軍規手帳を取り出し・・・その間から目印だというバッチを手の平に落とす。服と一緒に押し付けられた物だから、そうだろう。現われた紅い姿の人にそれを掲げて見せて首を傾げる。)これでしょうか?どうも手が回りきらなかったようで・・彼も私の同僚です。(ゾンドに視線をやって説明、文官がどのような仕事を任せたかは知らないので、内容はその一部だけだったが。) 2008/07/20 (日) 00:47 ◆ ゾンド :…文官が業務の上で多忙なのであれば、止むを得ない。(提示を求められたものの特徴を自分で確かめているかのように、余り気味の袖口から伸びる手の平の上を自分で覗いた。そこから数秒の間を置いて、ドレスの娘の視界にも明瞭に入るように、緩やかな動きで下手に差し出す。その手の中から結構はみ出てはいるけれども、確かにそれと言えるバッチと、軍規手帳が並んで載せられていた。) 2008/07/20 (日) 00:53 ◆ 紅のドレスの娘 :何だ、貴方達のところはまだそんなに慌しいのか。まあ我々も、あまり呑気なことを言ってもいられないがな。(そうっと掌にあるバッチを拾って本物かを確認した後、今度は少年の手のものへと腕を伸ばして、顔を隠しがちな防御の強い帽子の上から頭を乱雑に撫で遣った。どちらも眺めたその後に、確かに、と掌を握って八重歯を見せて笑っては、)その帽子は耳の横にリボンを添えたらもっと可愛らしくなるかもしれんな。はは、じゃあ今宵のゲストの方々、どうぞお楽しみあれ。(趣味めいた事をつぶやきながら、会場方面へと体を開いて仰々しく頭を下げた。何処か悪戯っぽい仕草のあとは、)それなり食べ物は種類をそろえたが、嫌いなものがあったら済まないな。最近の若い者の好みは解り辛くてかなわない。(玄関方面に待機していた男が駆けて、二人の道を先導するように手を広げた。先程客の話をしていた男達が、あれか、小さいな、見た目で判断してこないだ美人局にあっただろうお前、だなんて小さく会話が洩れている。庭に設置された会場には幾らかのテーブルの上に、食べ物と、酒と、軽い嗜好品やデザートのようなものがホームパーティの感覚で陳列されていて、貴族の集まりというよりもずっとシンプルなのは、多分この人の好みだろう。)どうだ、最近貴方達仕事のほうは。なんてな。まあ少し楽しんでいってくれ、少し食べ物が余りそうなんだ。 2008/07/20 (日) 01:03 ◆ セレス :文官はいつも。余裕のあるときの方が、少ないのかも知れませんね。でも、どうにか時間を作ってくると言っておりましたので。(にこり。笑んで頭を下げた。駆けてきた男の方にも会釈して、促されるままに歩いた。変に見られない程度に視線を巡らせ、どのような集まりなのかだけ確認する。・・・軽い感覚でやっている茶会らしいが、知らぬ人ばかりの場所の居心地は良いと言えない。ゾンドが居ることが救いだろう。)お構いなく、好き嫌いの多い軍人はそんなにいませんので。大事があった後は静かなもので、何も、外に言うようなことはありません。ようやっと、元の姿に戻ったのではないですか、この街も。(愛想笑いだけは欠かさずににこにことして、早く文官がくると良いなどと考えていた。)・・・貴方は今日、何が仕事?(溜息や深呼吸の代わりに、ゾンドに声をかけてみる。その間も笑顔のままだった。) 2008/07/20 (日) 01:12 ◆ ゾンド :(誰に対しても等しくそうしてきたように、そうする者にはいつでも気が済むまで撫でさせるに任せていた。重心のバランスが外れてしまった帽子に、今日何度目かの位置修正を施す。)…金銭と物資の余裕が認められれば、その指示には従うべきだと考えています。(テーブルの上に並べられた食物には一切の興味も示さぬようなそぶりを貫く。)仰られる通り、以降、付近の湿度と気温を考えれば、余剰分を計上してしまうのは不都合です。とはいえ、少人数でしかないこちらの業務は、消費よりも他多数集合の食欲を進めるべき方針と、受け取るべきでしょうか。(気苦労の多い隣の青年とは対象的に、常に無表情のままの少年だった。)…ほとんど何も通達は来ていない。目標が不明ならば、与えられた環境を逐次自身で判断し、より効果的な手段を講じ続けなければならないだろう。 2008/07/20 (日) 01:25 ◆ 紅のドレスの娘 :高官と文官は茶の代わりに文字を飲むようなものだからな…はは、と言う事は貴方達は戦闘員だね。ああ、他にも何か色々あるんだったかな軍には職が…。(取り合えず歩いてきたなら飲み物か、と、使用人の割にはガタイが目立つ男は単純な思考のみで歩いていく。まだ、先程の主の食べかけの皿を持ったままでふるっと後ろを振り返れば、『良い夜を』とありきたりな挨拶一つ残してまた玄関側へ下がっていく。主に皿を押付けるのも忘れずに、)そ、そうなのか…!さ、最近の軍属は胃も進んでいるのだな…!ならば良い、少し風変わりなものも幾らかあるが腕を振るったから食べてくれ。まあ、大半シェフの手柄だが。(へえ、と、感心したように目を丸めて、ついで少年へと目を遣った。平気かな、と、首を傾ぎつつ、また目は男へと戻り、)はっは、そうだな…元通りかも、あるべき姿かも置いておいて、大分傷は癒えてきたようだ、この街も。(貼り付けたように笑みを絶やさない男にも気付かず、緩い笑顔で応えた女は酒とジュースとどちらを振舞うかでわりかし本気で悩んでいた。仕事というならアルコールは禁物だろうその中で、それでもその二択なのは、楽しませろと件の文官の言葉があったものなのだが、まあ、此方の目的は、)そうだよ少年!何か少しファニーなものを見て、笑いでもしたら腹の一分や二分は空くと私は思うものなんだが。どうもな、テューダーが随分貴方達を押していたから。(多分何かを吹き込まれたんだろう。目はゾンドの手にいったが、それは、多分外見相応の少年のものでしかなかった。袖の余った服の所為で目撃できたのはほんの少しだが、)他国で聞いた歌物語や、少し日常を出れる御伽噺の一つでもしておくれよ。勿論話でなくなって、全然構いやしないがね。一つほど、貴方達の旅を分けくれはしないか? 2008/07/20 (日) 01:32 ◆ セレス :ええ、残念ながら、書類と会話に長ける文官ではありません。(ありきたりな挨拶には擦れ違い様の目礼で返し、言葉は喋り続ける人へと向けた。)要塞にいる分には贅沢とも言える衣食住があるのですが、戦争となればそうもならない。戦場まで行かなくとも、我々移動部隊なら野宿のたびに食事の文句な馬鹿馬鹿しいと思い知らされます。管理官に申し訳ないので。(世間話程度、よくある軍人の話を舌に乗せて笑い、遠くで目の合った人にも笑顔で頭を下げる挨拶をした。この分だと、人の数だけその動作が続きそうだ。)・・・・・貴方は仕事熱心だな。何も言われていないならそれでいいんだろう、多分。あの人は楽しめと言っていたのだから。(ゾンドの言葉に作り笑顔ではなく、僅かに眉を寄せ、苦味を含んだ笑みで呟く。もっとも、発言とは違ってこの男に楽しむ気――というか余裕はないのだが。迷っている風の人に「何でも構いません」と言ってから、ばれない程度、また眉を寄せた。すぐに笑みへと戻る。)レナードには『歌を』と頼まれたのですが、何か好みはありますか?貴女ではなく、他の方の好みでも―――(いっそ人の対応はゾンドに任せたほうが良いのかもしれない。出し物はこちらでどうにかする形で。) 2008/07/20 (日) 01:44 ◆ ゾンド :そうする事によって我々にとって負荷が少なくなろうとも、あなたにはそうではないと思う。利己と自己満足とは、我々より高度の知性の管轄。(この場のリーダーであろう人物に求められた指示に、僅かに頭の角度が傾く程度の思案を見せた。)…見聞と経験を大きく依存させる現有の時間が、ごく短い期間でしかないのです。また、あなたがたの価値観はまだ未解明の部分がとても多く、こちらから提供できる話題は一般性について非常に疎かになってしまいます。…それでも宜しければ、一つ。 2008/07/20 (日) 01:52 ◆ 紅のドレスの娘 :口で戦うものには、喋ることより大切なのは聞く力らしいがね。生憎私にも備わらなかったものさ。御蔭で使用人の言葉はいい子守唄だ。(勤勉そうに扉の前に構えた男を一瞥だけしてやって、内緒話でもするように少しだけ声を顰めた。貴族からは少し外れた笑い方をして、けらけらと陽気に笑ったものの、次いだ言葉にまた顔が悩む。ころころとよく代わる顔の女は、街娘のそれに近い仕草で、)隔離された土地では確かにそうならざるを得ないものだな…旅は、楽しいか?要塞の贅沢さを承知した上で、それでも移動をするのはあなたにとって何の有益があるものかね。(皮肉でもない、先程から煩いこの女にしては少し真摯な声でそう発した。いやな思いをさせるだろう質問の後に、少し躊躇したような、僅かにだけ期待のにじむ目が上がって、)そう、だな…私の好みが貴方の得意とも限らんのが困り種だな。どうだ、わらべ歌は得意かな。(考えるような目は、伏せた後ややあってまた上へと向いた。オペラのようなものは捜せば幾らでも吟遊詩人が高らかに謳うけれど、何時の間にか、小さい頃聞いた歌を聞く機会がなかったから。)私はあなたにリクエストするものだ。私の知識の渇望さが祟って、ビリヤードの世界で剣舞をやるようなことになったとしても、一般性のものよりあなたの話を聞かせてくれまいか。私は鳥がピイと鳴いてもさっぱり言いたい事がわからないが、それでも、あなたの言葉からなら何か夢を得るかもしれない。(にこ、と、少し柔和を増した笑顔で少し屈む。大して背の違いはなかった。)私は弟がほしかったから。こんな風に、話を聞かせてもらいたかったんだ。笑うかね?(彼の年なんてものは、考えずに。) 2008/07/20 (日) 02:05 ◆ セレス :・・・私としましては、(真摯な声とは逆にくすりと笑ったその顔だけ――目の前の人には判断のしようもないだろうが――いつもの男の笑い方だった。)他がどう思っているかは置いて、楽しいものですよ。別に移動が楽しいというわけではなくて、要塞であろうが、野宿であろうが、隊に在れるということが・・そう、贅沢だと、私は感じています。(意味が通らないような、返答としては不十分に思える内容のそれを、とても嬉しそうに語る。相手が理解できるかなどとはこのときだけ考えず・・尋ねる声にややはっとした風で)得意かどうかは、聞いて判断していただく形になりますが。それでもよろしければ。・・・生憎と私は北の唄しか知らないのですが?(それでも良いなら何も問題は無い。こちらから見ても兄弟か友人のようになっている二人を見下ろして、少し考える間。)貴方がいてくれるだけで私は気楽なものだがな、(手を上げ、少年の頭に乗せようとして――ふらと彷徨わせた後に下ろした。先程から几帳面に帽子を直しているものだから、わざわざ乱すのは気が引けたのだ。) 2008/07/20 (日) 02:13 ◆ ゾンド :気楽であってくれるのなら、今後も同様の対策をその都度、継続しようと思う。…その手について、何か異常が?(どこに目が付いているのか、完全に背後の動きを目聡く察知していたが、恒常的に落ち付いた声は明らかに配慮を窺わせていた。) 既述なされた一例を抽出し、補足を加えますが、鳥類の発声は恐らく言語としてではなく、信号と受け取った方が、より人間の意思疎通と近似すると思います。言葉ではなく、共同体への合図です。 それでは。 ……底面直径6cm、高さ4cmの円錐の表面積を求めよ。円周率は小数点以下第二位までの四捨五入とする。……これは、「話」として成立しているでしょうか? 2008/07/20 (日) 02:21 ◆ 紅のドレスの娘 :…?…ふ、はは、ははははっ!あなたはとんでもないお人よしか、それとも充実した人生の旅人かのどちらかだろうな。そうだな、旅をしていない私に簡単にわかる有益なら、誰ともとて鳥かごには納まらないものよな。(隊という身分がいいものなんだろうか。それとも、もっと、違うものに覚えるものなんだろうか、その楽しさとは。この短時間ながら始めてみる笑い方を見せた男に一瞬きょとんと固まって、吹き出るように笑い出した。彼の言う楽しさはやはりわからなかったけれど、羨ましいものだったから、けらけらと令嬢を捨てた豪気な笑い声を零して、)しかし良かったよ。いざ戦争のときは、あなた方に託すかもしれないからな、色々なものを。変な質問をしてすまなかったね。(いい土産話が出来たと、少し満ち足りたような笑顔で未だに姿を見せない男の顔を想像して笑った。)北か。ああ、勿論歓迎さ。とっておきを聞かせてくれるなら、(伴奏は?と加えつつ、目がまた動く。隣の少年に戻って、)へえ、なるほど、そういうものなのか…!信号とは、例えばどういう分類なんだろうな。生存維持以外に何かあるのかな、まあそりゃあるだろうが。――そうだな。ではもし仮にそれに応えたとしよう。私はその数式の単位に応えるには繊弱なものだが、もし応えたとしてあなたはそれにどう反応するか。イエスとノー、首を縦と横に振るだけのものは、会話というよりも質疑応答になってしまう。応答は大切だが、話というものは膨らませるときにイエスとノーで終わる話を振るなと、一度聞かされた事があるのだが、それをどう思うか。…ああ、あと、先ほど一つと言っていた話題はこれなのか?いけないな、これはイエスかノーでしかならない会話だな…年は食いたくないものだ。 2008/07/20 (日) 02:31 ◆ セレス :(今度はこちらが固まる番で、身分の高い人がすると思えない笑い方に暫し言葉を失った。灰色の目は楽しそうな少女の姿を映して何度か瞬き、合わせるようにして笑う。先程よりは作り物だったが、しかたない。)欲しいものが手にはいるから軍にいる。ただそれだけなのです。・・・・いいえ、任せていただけるなら、それ以上のことは。市民からの信用は嬉しい力ですから。(一つ頷き、伴奏は「出来るのであれば」と短く応答した。少しだけ少女と少年から離れて立ち、自分の持っている唄を頭のなかで確認した。時期柄相応しいものとなると多くない。)そうしてくれるとありがたい。・・・なんでもないよ。(治療が終った後も上弦の時は酷く痛んだ右手だが、今は痛みの欠片もない。気遣う言葉に動かして異常無しを示し・・続いた声に頭痛を感じた時と同じような顔になる。算術は加減乗除までで分かりやすくお願いしたい。) 2008/07/20 (日) 02:40 ◆ ゾンド :あなたの示した何らかの応答について、こちらも具体的な返答を行う、それの交互の噛み合わせが「会話」に当たるとの仮説を立てています。イエスとノーという最大三音節の単語と限定すべしと要求できる権限などは、組織された人間の規律に法るこちらには持たされていません。また、逼迫する問題でなければ現状のあなたの返答ように、如何ようにも思考の組み立てが行えます。 あなたに求められれば解を導くプロセスも説明しますし、それと異なる話題にも遷移が可能です。こちらの全てにお気に召さなければ、力量不足を認め、彼に任せる事とします。 2008/07/20 (日) 02:46 ◆ 紅のドレスの娘 :『お体に障ります』 大丈夫だ、今日は大分気分が良い。任せておけ、(笑いの名残でひゅうっと息を吸い込めば、小さく咳が込んで喉を押さえた。先程の男とは違う背のある女が寄って来て、水入りポットと何か錠剤のようなものを伸ばしてきたが、首を緩く振っていい顔をした。諦めた顔で、しかしポットはもったまま後ろに下がっていく女を確認もせず、)望まないものに賭けるほどあまり数がないものだからな、命というのは。…ああ、ただ戦争は楽しんではならないが。戦争がもし楽しいものであってみろ、たちまち世の中は戦争以外何もない国になるだろう。(最後だけ苦い笑みで、そう、肩を竦ませた。伴奏といわれて先程のいかつい男の後ろにいた、これまたちんまい少女がととっと歩いて寄って来る。アコーディオンのような歯型の楽器を抱きしめて、どんなお歌?とばかりに首を傾いでいた。)ならば、それは、一部の人間に限定されて会話の範疇に入るものだろう。発展と、興味の存在する対話が成り立つならそれはつまはじきしてはならない、確率するものと。…しかしな、一つ聞いてはくれまいか、………私は、未だに最初の数式すら解けないのだ。(少し恥ずかしそうに笑って、こそ、と。後ろの使用人に聞かれたら、また勉強不足とでも怒られるのだろう。解き方以前にもう数字の内容さえあやふやで、困った顔で笑った。)やあやあ、少年はなかなかに博識だな。それにそんな会話の形式、始めて聞いた。確かに、あなたならではの会話だろうな。何処で教わったんだい? 2008/07/20 (日) 02:53 ◆ セレス :(薬が差し出されたのは見えて、主がそれを辞したと知れば僅かに困ったような顔をした。)貴女が体を悪くなさったら、怒られてしまう。注意しなければ。(レナードに、と肩を竦めて冗談を言い、)・・・・一度きり、賭けるのならば、我らが隊に不足は無いと――今言うのは、どうにもおこがましいですが。戦だけを蔓延らせる気には、そうそうなりません。(それとはまた別に、肩を竦めそうな調子で声にした。今、あんなことがあった後で自部隊を宣伝するには間が悪すぎた。なにがあろうと、自分にとってはかけがえのない場所でも、他人から見てそうとは限らない。)それでは暫くお待ちください、ゾンドに任せます。(また一歩後ろに下がり、現われた少女を呼んで伴奏の音を声で教えた。楽譜などあるわけもないから、これでどうにかしてもらうしかないのだが―――ら、ら、と少しやって、あとは繰り返しだと微笑む。リクエストが童歌だから、そう難しくもない。単純な旋律の上に声を乗せるだけだった。) 2008/07/20 (日) 03:03 ◆ ゾンド :…しかし、人間はあまりに多様です、全ての人間へ通じる話題を探るのは、とても困難かと。 数式というものは、意識の姿形を変えて簡略化し、物質として在る文書へ記すべく編み出された一つの手段に過ぎません。式でなくても良いのです。現実にあるものを地道に一つ一つ数える作業も、問題を解いていると言って差し支えはありません。 教育機関を受講した経験は皆無です。これらはすべて、あなたがたの言語の傍受から体系を組み立てています。(少女の傍から奏でられる音源に、未だまるで感情の見つからない顔を向けて、微笑むセレスの顔を見上げた。) 2008/07/20 (日) 03:13 ◆ 紅のドレスの娘 :案ずることはない、幸せ太りならぬ幸せ咳というものだ。新しい風が入ってきたから、はしゃいでしまっただけだよ。やあ、若い男に心配されて悪い気がしないなあ、(僅かにだけ首を傾いで後ろの使用人を見やったが、彼女の安堵した顔も虚しく、また顔は前の彼らへと戻る。勝気に笑ってみせる人は、表情とは想像のつかないほど細い腕をしていて、あまりそれが使われていないと言う事を顕著にした。脂肪以前に筋肉の発達していない体は、顔だけがやたらと豊かに育ったようで、)戦に出ない温室がいうのもあれなんだがな。どうも、兵が来ると安心する反面おっかなびっくりするものなのだぞ。生きている兵が見れる代わり、戦のなくならなさがよく解る…ああ、こんな事を言ったら要塞の人にはたたかれてしまうかもしれないが。色々と大変そうな部隊だから、せめて顔を知ってしまった君達の訃報は聞かせないでほしいよ、(青い顔が、笑っているのかどうか危ういところで頼り無く微笑む。鳴り始めた小さな音楽は、少女に聞かせてもらった記憶があるようでない。懐かしいようで新鮮で、この人にしては少し声を殺し、)うぅん、数理学の次は哲学っぽいな。うちの使用人もこんな家庭教師を雇えばいいものの。…ううんと、何だか会話がなぞなぞみたいに思えてくるのが不思議なものだな。これこそ問題を解いている気分だ…キャッチボールというのもだからなのかね。高さや速度を問題として解いて、互いに行き来が終わったら終了だ。…なんと。まあ地方は教育機関が発展していないものだからそれは兎も角としてだ、どうその知識を得たものかね。ええと、それは水のようなものなのかい?体系なんてものが出てくると、そろそろ私は講義の所望をしなくてはならないね、 2008/07/20 (日) 03:25 ◆ セレス :そんなに若くもないのですよ、残念ながら。(使用人の気苦労は知れ、同時に、目の前の人が言葉通り楽しんでいるのも知れた。やはり冗談というか軽口で応じて、温室育ちとやらの言葉を聞いた。)この前、レナードと話をしたのですがね。戦争がなくなってもなんらかの仕事で、私たちは残るだろうと。最終的には書類との戦いに借り出されるそうですよ?(訃報という単語を気にする風もなく、自分としては勘弁して欲しい未来を声にして飛ばし・・また人に音を教える作業。少しの後にそれも終わり、男はあれこれ小難しい話を続ける二人に視線を戻した。)準備は終りましたが、よろしいですか。(問いかけの後、小さく「貴方も笑えばいいのに」と呟いてみたが、聞えるかどうかから問題の声量だった。) 2008/07/20 (日) 03:33 ◆ ゾンド :何にせよ、応用問題は基礎を習熟しなければ決して解く事はできません。あなたの段階に該当する階層から理解を深めなければ成果を上げるのは極めて難しいでしょう、土台が無ければあらゆるものは砂上の楼閣に過ぎません。(齎されたセレスの促しに、前者の言葉への反応は頬や顎のライン、首筋の辺りを指先で何度か撫でていたが、すぐに諦めたようで、ドレスの娘に本題を小声で告げた。)…こちらの出し物が始まります。彼は唄を魔の媒体として使う魔術師です。どうか、お聞き下さい。 2008/07/20 (日) 03:45 ◆ 紅のドレスの娘 :ほう、見た目にそぐわない冗談だ。(言葉のまま冗談として受け取った人は、先程よりかは落ち着いた笑みで口元を覆った。淑女の受け答えのまるでないくせに、服装の御蔭で辛うじて女には見える。後ろの人達のジレンマが布越しに伝わってきそうで、笑って大半を誤魔化した。)ああ、じゃあ、其処の少年の陣取り合戦は恐ろしそうだ。どうする?それで新しい戦争が起きるかも解らんのだぞ、(少年、の矛先にはゾンドの無表情が相変わらずあることだろうから、ね、と男に同意を求めるように首を傾ぎ愉快に喉を転がした。音あわせをする少女は北の歌に触れて何処か楽しげで、たまにだけとんちんかんな顔をしたが、音だけは教えられたものを忠実にこなした。)うに、勢いだけで作ったバベルは直ぐ落ちる、か。ねえ、その見方で見た世界ってどのくらい広い?やはり、何も知らないのとでは問題自体が違うんだろうが、貴方の目から見て、私は生徒になれそうかな。――ああくそ、時間が後三倍欲しいね今日は!ゾンドだったかな、土台というものを作るヒントだけくれないかな。私は何時も病室に篭りきりだから、少しでも多く問題が解けるよう、先生から少しだけプロセスを教えてくれまいか。――ああ、すまない、ヴェイユ頼んだよ!お客様との一夜限りのショータイムだ、すきっ腹を満たすくらいのを頼むぞ!(本来の目的を何だか忘れているような発言の後、そ、と密やかに伴奏が響く。男の口元に注意して、少しずつ確認するように。) 2008/07/20 (日) 03:53 ◆ セレス :(笑う努力をしたゾンドの動きと、茶会の主の発言に噴出しそうになったのを押さえ、説明の声に合わせて頭を下げる。それこそ魔法を使うときのように、手を動かして伴奏者に合図を出し――ゆっくりと奏でられた音が五つ目になった時、声がそれに乗る。)天往く白雲、鳥の形した雲の方、(中央寄りの北の童歌。ラウム語ではあるが、北の訛りが感じられた。)翼広げて羽ばたけば、綿は解れて青映し、綿は紡いで糸になれ。(出せる音の範囲が割と広いことはこういうときに役立つ。本来なら子供の声が歌うところ、幼い時代はとっくに過ぎた男の声が難なく通る。親が子に歌を教えるときの、柔らかな音だった。す、と息を吸いなおし、更に続く。)・・・青は紡がれ、花を落とした水の音、波を広げて時が経ち、機織り娘杼を握り、糸は広がり空となる――・・(目を閉じ、歌の風景ではなく自分に歌を教えた人の顔を思い浮かべて音を掴む。十年より前のことだが、最近起こされた記憶は鮮明で、間違いはなかった。)・・・傾く朱の空、指先触れた星よ降れ、 2008/07/20 (日) 04:01 ◆ ゾンド :ご清聴、誠に有難うございました…。宜しければ、何か批評などを頂ければと願います。(周囲の舌戦には全く無頓着な少年だった。ひたすら、どこかが外れた自らの仕事にのみ専念している。)…残念ながら、あらゆる人間は決して、あなたの期待に完全に応える全能の味方には成り得ません。双方がどれだけ歩み寄り、努力しようとも、何者にも抗う事のできない事象は必ず起きます。…自己の思考さえ保てていれば、あなたの周囲にはどのような環境であれ、必ずそこには現実があります。あなたの前には今、何があるか、それは一体何というものか、何が材料で、何を齎すものか。…現実世界への干渉を、常に怠らないで欲しいのです。それを基準に自身を組み上げ、複利を続ける。ならば、あなたがいつしか滅びても、あなた自身の産んだ成果を世に残せる。一例を挙げれば、あなたの抱く病魔に最終的には抗えなくとも、あなたが病魔と如何に向き合ったかという前例は、あなたと同じ苦しみを持つ者の強力な援護となり得ます。…時間が迫っています。そろそろ。 2008/07/20 (日) 04:17 ◆ 紅のドレスの娘 :(歌の入る直前で男の口が動いてのに不思議そうな目を向けたが、何か、と尋ねる前にそれは始まった。玄関口で音に眉を吊り上げた男とは異なり、また、主とも異なり、髪から爪先まで真っ白の少女は、最初に与えられた合図とその音を手がかりに曲を合わせて載せていく。たまに覗く地方の音が、やはり懐かしくて新鮮で、誰もが一度手か足を止めた。テーブルに立つものは音の音源を探り、ワインを掲げたものはその歌詞を聞き取ろうとどれもがどれも耳を澄ませ、少し残る雑多に響く子供の歌を聴いていた。つん、と、後ろで突いてくる手を無視したのは、別にわざとでもなくて、)…感想は兎も角批評のようなものが出来るほど、私は。ああ、やはり私は喋るのに手一杯すりるようだ…話したいことはこんなにあるものなのにね。笑顔が先に出てかなわない。有難う、ムッシュ。御蔭で少し北に飛びたてた。(後者になるにしたがって目線をセレスへと移しつつ、朗らかな嬉しそうな顔で頭を垂れた。あれが笑う仕草の努力だと未だに知らない人は、外を知らなかったから、何もかもが新鮮で新しい。)ううんと、それは、周りを良く見てよく動けということでいいのか。頭の回転を少し分けてもらわないとなかなか貴方の世界には追いつけないな。変わり易い現実だからな、ああ、そうともな…記憶からこの日も何時かあせようと、この経験があったことは代わらない、過去の不動性に少しばかり感謝だ。有難う、提供ばかりさせてしまった愚かな主催を笑ってくれ。とてもいい時間を過ごさせてもら――『坊やは相変わらずのようだねえ。今日の話は俺はちょっと好みだけど最初を聞きそびれたねぇ、ずるいよウェンデル・』(そう笑って、女の脇からにょっと顔を出した男が、)『苛められてなかったかい。良かった良かった…ちょっと仕事が増えて最近は困るよ。』(普段より、というか、ゾンドからすれば以前よりも若干高い背を猫のように曲げて、女の服についていたリボンを摘んだ。直ぐにひったくられてしまったが、)それはゾンドにあげるものだ。やれ、すまないね、男物はやはり解らない。ただな、会話は目を見て話したいからな、やはり、(大きめの帽子の端を摘んで、無遠慮にくくりつけようと動いた。あまりなれてはいないようだから、簡単に外れてしまうだろう。) 2008/07/20 (日) 04:32 ◆ セレス :布を広げて色を見て、青は束の間朱を映し、いつしか暗い闇となり。(『この手の歌は意味があってないようなものだから、その辺りは深く考えず・・・そうだな、優しく歌えばいいんじゃないのかい』、そう言った人は、それほど歌が上手くなかった。音を教えてくれたのは譜。人に教えられたのは言葉と、“優しく”、ただそれだけで。)闇よ、闇よ、黒の雲。星も飲み込み溶け込んで、糸の端も見当たらず、(やはり迷わない。簡単な変調と語りかけの声は先にも増して柔らかく、幾人もの声が合わさる所を補い、)手探り、掴んだ、陽の光―――(間を開け、伴奏の丁寧な音を聞きいて口を笑みに曲げながら目を開ける。)――朝の訪れ陽の光、天往く白雲、鳥の形した雲の方。翼広げて羽ばたけば、綿は解れて西東、鳥の形した雲の方、四方の国に消えていく・・・・(―――全て歌い上げ、また少し間をとって頭を下げて紅色の人に向き直る。そんな動作の後に戻ってきた頃、ようやく、待っていた人は姿を現していた。「疲れた」と思ってもないことを顔だけで伝えて)お疲れ様、レナード。我々はもう退散する時間では?(遅すぎるとの文句も、言葉の外にした。) 2008/07/20 (日) 04:37 ◆ ゾンド :(ようやく形の整った水兵帽を目の当たりにした、リボンが緩く結わえられた箇所に手で優しく触れて、状態を確かめる。)お嬢様、ありがとうございます。想定される付属物であり、取り外しの利くものとして造られたものなら、確かにこうあるべきです。そうでなければ予め想定された可塑性も、補修の簡便さも水泡となります。こちらの不備でした。 2008/07/20 (日) 04:45 ◆ 紅のドレスの娘 :(長いドレスの裾を摘んで、ちょんと膝を折る仕草だけが最初で最後女らしい動きだった。伴奏を終えた少女はまた暫くぼうっと楽器を持ったまま座りきりだったが、ある一点を境にまた子鼠のようにちょろちょろ女の後ろへと隠れる。お疲れ様と手を振ろうとしたが、楽器の所為でなかなか上手くいかない彼女の頭だけを撫でて、)やれ、皆も家族が恋しくなったようだ。今宵はかような弊家の催し物にお集まり戴き感謝の極みで御座います。それでは今から聞けなかった使用人共相手に自慢でもしてこようかね。   『今日は元気だねえ。女の子みたいだ』(茶々を入れる男は他の挨拶周りを始めた娘を横目で見やって、不満を顕わにさせるセレスに他人事のように『そうかい』と笑った。疲労を表示したばかりのその頭をくしゃくしゃにしてやって、慌てて戻ってきた女を見たらまた離れる。少年の前に小さく屈んで、)有難う。いいや、ただの私のわがままだ。折角綺麗な黒だから、闇に隠してしまうのは勿体無いものだ。…名を名乗らなかった不躾を恥じるよ。ウェンダル・ペンブルックシア。主として、貴方方の旅の幸運と、新たな出会いをお祈り申し上げる。それでは失礼。(嬉しそうに頬を緩めて、お休み、とゾンドに告げて立ち上がる。セレスには、リボンいる?と手で動きを示したが、文官に笑われたので止めた。それから遠くで使用人からの呼び出しがかかって、また、テーブルへと忙しなく歩いていく。走らないところだけは唯一守った貴族の教えだったが、何処かで転ぶ辺り、やはり彼女の幸先はよくなさそうだ。)さて、後で報酬を払うから僕の部屋に来ておくれよ。ああ、セレスはもう一度歌うこと。ゾンド氏は気をつけなさいな、ウェンダル氏は少年好きで有名ですよ…、(からかうでもない真顔でそう髪を跳ね除けて、門に続く道に向いた。遅刻の上に早退と、誰かがちくれば何処かから確実に叱られそうだが、取り合えず今はゾンドの話が面白そうだったのとセレスの歌が聞けたので、ご満悦そうに翼が揺れた帰り道だったとか。) 2008/07/20 (日) 04:55 紅のドレスの娘【退室】 (2008/07/20 (日) 04:55) ◆ セレス :・・・お疲れ様、またいつか。(伴奏者の少女に手を振って、男は文官の横に納まった。ふと溜息のような息が漏れたのを、誰か聞いただろうか。)貴女に月の恩寵がありますように。(リボンを揺らして示され、苦笑よりはからりと笑って頭を下げるだけした人が呟く挨拶はいつもどおり。こちらも足の向きを変え、さっさと門を向いてしまう人について歩いた。擦れ違う人々に頭を下げながら、服の襟を正して)まず屋敷に戻らねばならないだろうに。馬はあるのか――(歌えとの言葉はとりあえず無視し、帰りはどうすると話し始めた。貴方はどうやって此処まで、とゾンドに問い――いつかと同じ人たちとの帰り道だ。) 2008/07/20 (日) 05:03 セレス【退室】 (2008/07/20 (日) 05:03) ◆ ゾンド :頷ける指摘。人間が人間を愛するというのは、時代を問わず普遍的な事だと思う。(己の繁殖につがいを必要としない種族である少年は、聞きかじりの一般論に何の疑問も持っていない。とっくに空が明るんだ空間でなら、以前のように、二人の後をついて行くだけの仕上げだった。) 2008/07/20 (日) 05:05 ゾンド【退室】 (2008/07/20 (日) 05:05) HIGHLAND FORTRESS 峠の要塞(閉鎖しました) http://h-f.sakura.ne.jp/kariken/index.html BACTERISM MATRIX http://bacterism.matrix.jp/ PCキャラページ http://tryx-quad.sakura.ne.jp/zond.html