題名:そんな無知さが可笑しくて 登場隊員:蒼い目の男(NPC)・ゾンド(ケッペンバウム要塞) 蒼い目の男@要塞中央ホール【入室】 (2008/10/05 (日) 00:18) ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :(空が泣いている所為か、ホールにいる人の多くは緑色を纏った軍属だった。其処に足を踏み入れた男は軍服とは違う緑色のマントを雨除けに被っていて――辺りを見渡して、談笑し、行き交う人々を視界に納めてから、濡れたそれをぱっと畳んだ。)やれ、丁度降られるなんて、今日は運の悪い・・・(低い声での呟きは、小さく。それから肩を竦め、奥へと進む。) 2008/10/05 (日) 00:23 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :(視界に不都合そうなやや長い前髪の男は、人の顔を気にしながら進んだ。誰かを探しているようにも見えるかもしれない。だが、擦れ違う人と目が合っても笑って会釈するだけで、尋ねたりの声をかけることはなかった。暫くうろついていたが、最終的には壁際に寄る。)・・・・・ああ、(ふと、服を抱えていない方の手を腰の横に置こうとして空振った。大体ベルトの横で、帯剣していたなら柄が来るだろう位置。) 2008/10/05 (日) 00:36 ゾンド【入室】 (2008/10/05 (日) 00:43) ◆ ゾンド :(待機所とここでは称されるホール奥の一空間とは現在、濡れ鼠に片足が踏み込んでいる兵の避難所兼単なる溜まり場に成り果てていた。最低限の巡回を向かわせたあぶれ物が各々好き好きな体勢で休憩を取り、あちこちに居る仲間達の目さえ無ければ、あわよくば午睡に浸りたいと願ってるかのような気だるい空気すら蔓延している。要塞の内部から出でて、その待機所の脇をすり抜けて、壁に寄り添うように外へと向かう者が居た。彼も例外ではなく注意が散漫になっていたのか、面こそ正面を向いていたものの、直進した方角の壁に寄りかかる民間人にも、至近距離まで気付かないのだろう。) 2008/10/05 (日) 00:44 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :(殆ど普段どおりの――と、男は知っていた――ホールの状況など、眺めていて何か発見があるわけもなく、暇潰しにも足りない光景だろう。それでも、ぼーっとした風な、誰か人を待っているような立ち方で、男は周囲を眺めた。)うん?・・・すまない、邪魔だったかね。それとも、何か?(そうしていた為に、こちらは近づいてきた少年にすぐに気がついた。妙にこちらに近づいたその姿に、湿った服と体を壁に寄せて道を開けるようにしながら、問いかける。) 2008/10/05 (日) 00:50 ◆ ゾンド :(呼びかけられた少年にとって、その声は不覚の出来事だったようで、跳ね起きるように声を聞き入れたその位置に立ち竦む。)……。いえ、此方の…、不注意です。邪魔を為したのも、こちら側の一方的なことです。(まず始めに左右を見渡して、確認の後に改めて眼前に向き直ってからようやく述べた言葉だった。一分にも満たない時間ではあったが、その場で逡巡しているかの様子を見せる。)…今後の行き先などに、もし何か不都合がありましたら、別の雨具の代用品も、手配したく、思います。(それは、雨音にも負けそうな音量である。) 2008/10/05 (日) 01:05 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :(驚かせただろうか。思いながら返答を待ち、後に聞えた小さな声の、外見年齢に似合わぬ口調に暫し驚いたような顔をする。束の間で消えたが。)ふむ――これは、また。(次に浮んだのはどこか興味深そうな表情で、前髪の簾の奥にある蒼い目が、改めてゾンドの出で立ちを確認した。自分の胸辺りにつけていた腕をそのまま、組むようにして首を傾ぐ。)濡れるには慣れているし、雨具は別に、困らないから良いのだが・・・そうだ。訊きたいことがあるのだが、時間は大丈夫かね。 2008/10/05 (日) 01:11 ◆ ゾンド :……すみません、差し出がましい意見でした。無礼を、お許し下さい。 …、何なりと仰って下さいませ。ただ、お力添えできる見識の範囲は、酷く狭いと思います。 2008/10/05 (日) 01:17 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :そんなに畏まらずとも、俺は怒ったりせぬよ。(やはり見知った子供たちのそれではない反応に笑いながら、男はひらりと、片手を上げた。)この位の、背の。・・・多分エノルではないかと思うのだが、黒い肌に緑の髪、両目が色違いの・・娘と言うと定かでは無いな。君より少し年上ぐらいの、軍人を知らぬかね。(ゾンドの頭より少し高い辺りに手を置き、尋ねる。この男にしてみれば相手の反応が見られれば何の話でもよかったのだが、気になっていることでもあった。) 2008/10/05 (日) 01:23 ◆ ゾンド :その…。色彩…色覚?と、言うのでしょうか…、それらの情報については…我々は、あまり…。(歯切れの悪い、細々と途切れがちの応答は長くは続かない)エノルとの単語と言われると、エノル族…と受け取っても、宜しいでしょうか。…その名称に該当したと考えている経歴を持つ方には、かなり昔なのですが、知っています。…でもあの方は。年齢は不明瞭でしたが、背丈はその参考値よりも、かなり上回っていた記憶を、残しています。 2008/10/05 (日) 01:35 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :すまぬな。面倒な質問をしたようだ。(色に関する返答に、自分の知識を照らし合わせてみるが・・該当する情報はない。目の前の少年は一体どのような種なのだろうかと考える最中、別の単語を参照して、相手は答えを導いたらしい。)エノル族。東に住む太陽の子だ。――背が違う、なら、流石に違うか。そうか、この要塞には他にもいるのか・・・・(頷いてその人に関する説明を聴いたが、どうも同一人物ではなさそうだ。)同じ要塞に居たとしても、所属が違えば会わぬよなぁ。いや、ありがとう。(笑って会釈して、)・・・・・そういえば最近、要塞が騒がしいことがあったようだが、何かあったのかな。(少し体を折って、ゾンドの顔を覗き込むようにしながらついでと言わんばかりに、質問を続ける。) 2008/10/05 (日) 01:45 ◆ ゾンド :エノル族の方が…ご友人か肉親殿のお問い合わせでしたら、参照の手続きは紹介できると思います。でも…、照会の迅速さは、保証できかねます。(先ほどよりは、やや手前まで近づけられた顔からは、顎を引いて、更に半歩未満の後退りを加えた。)仰せられる通り、守りを託された軍隊として、許されない事です…。死傷者を数えてしまう複数の騒動が、続発しています。 2008/10/05 (日) 01:57 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :んん、残念だが、そこまで親しくは無いのだよ。ただこの前ちょっと、助けてもらったものでね。要塞が忙しいのは知っているから、手間を取らせることもあるまい。(勧めは辞退し、適当に言い訳する。礼を言いに来るにしては大分時が経過していたが、知らないのだからつっこまれることもないだろうと。)――死者が、出たのか。(ずっと続いていた笑顔が途絶えて、声が返る。短く溜息を漏らし、背筋を伸ばした。)中央は治安が良い方と思い込んでいたのだが、最近こればかり。・・まさか俺が災いを連れているわけではなかろうが、厳しいな、今の時世は。 2008/10/05 (日) 02:05 ◆ ゾンド :でしたら、探されている方の、せめてお名前だけでも教えて頂ければ。個人的に、不測に面会した時などに、言付けの代行などを、請け賜りたく存じます。 死者の広報…まで為さずとも、民間の非軍人の皆様に、身の危険が及ぶ可能性も、否定できません。…失礼ながら、この街には最近…ご来訪なされたのでしょうか? 心象、痛み入りますが…どうか、さほど気に病まれないように願います。…軍の手の者が、この言葉を述べれば、怠慢の自覚としかならないのですけれど。 2008/10/05 (日) 02:21 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :名前、も・・聞かなかったなぁ。昔の俺ならば、ちゃんと聞いただろうがね。本当に面倒だらけですまぬな。・・・・もしそのような者に会ったら、よろしく言っていたと伝えておくれ。(特徴を挙げた人は、多分エノル族で、何か獣を連れていたということ以外は覚えていない。苦笑いで言い)ああ。カンケルの末だったか、レオの初めだったか、その辺りに。・・・大丈夫だ。そういうことにも慣れているよ。自慢にはならぬがね。君たちも大変なのだろう?俺たちは信じる側だ。(そちらも気にするな、と手を動かし――下ろした手を腰の横に置こうとして宙を掻いた。仕方なく、ベルトを軽く叩くことにする。) 2008/10/05 (日) 02:31 ◆ ゾンド :いえ…。そういう事情でしたら…。努力したいと、思います。(目の前の男性が、ベルトを軽く叩くという指先の仕草を注視しながらも、いつからか、薄い唇は真一文字に結ばれていた。指を口元に当てて、何かを考え込んでいるように類推される素振りを見せる。自信なさげに、要領の混雑しかねない発言によって、指先の意味について確認を求めた。)あの、それは…何か、粗相を冒したのでしょうか。定式的な合図の一種だとしても…。習慣にも、儀礼にも、そちらの方面の教育には、疎く。…温かい、お飲み物でも? 2008/10/05 (日) 02:53 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :思い出したら、で構わぬよ。もしかしたら相手の方は、もう忘れてるかも知れぬしなぁ。(くつくつと笑いながら言い、問いかけに首を傾いだ。ややあって、自分の手を見下ろす。)これはまあ、一種の癖と言うかね。・・・この位置に、剣の柄が来るだろう?特別意味はないと思ってくれて良い。(成る程、と納得して、手振りを交えての説明を簡単した。)・・・・・君は面白い子だな。温かい物も喜ばしいし、もう少し話をしてみたいが――鐘が鳴った。これから約束事があってな。放り出すとそれはもう、酷い目に遭わされるので、そろそろお暇するよ。(話をしている内に、規則正しい鐘の音が聞えてきた。はっきり聞えたので、雨が途絶えていると知る。男は本当に、残念そうな顔をしていた。) 2008/10/05 (日) 03:02 ◆ ゾンド :ほぼ無益に帰す事柄にしろ、最低限の想定だけでも、しておくべきかと。(腰の辺りをだいぶ長い間眺めて、その指し示される先に何も提がっていない事にようやく得心したようだった)謹厳な、御友輩なのですね。またお会いできる機会に恵まれた上で、もし此方を覚えてくれていましたら、どうか何卒、お声を掛けて下さい。 2008/10/05 (日) 03:15 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :・・・うん。よろしく頼むよ――(頷いて、少年、と呼びかけようとして気づいた。)エノル族の名は知れぬが、君の名は今此処で訊けるな。教えてくれるかね?(謹厳な御友輩、などと言われた人の顔が浮んで、憂鬱な気分になりつつも、笑顔で尋ねて)俺は、・・・トールと言うのだが。(自分が名乗る段になって、視線が僅かに上に泳ぐ。情報屋に対して使っていた通り名は要塞に知られている可能性が高いので、知り合いの名前を借用した。) 2008/10/05 (日) 03:22 ◆ ゾンド :(声に応じる表情こそ不変であったが、僅かに上下する喉元と共に、内面が綯い交ぜに混濁している兆候をその瞳に顕にしていた。意を決したように袖口から取り出した軍規手帳を開いて、身分証明の一頁を、両手で添えて男の視界の内に開け渡す。『名前』が書かれている筈の欄に在った、少年の自筆と見える署名は、お世辞にも見てくれの宜しくない、一見すると絵画にも近い線状の羅列である。) 2008/10/05 (日) 03:36 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :(たっぷりと――それはもう、“約束事”に遅れるのではないかと思える、しかし実際には少々の――時間を費やして、様々な種族の様々な文字を見てきた、情報収集を仕事にする男は名前欄の文字を解読した。軍規手帳だからラウム、とだけはすぐに判断して、)間違ってたらすまぬね。ゾンド、で、良いだろうか。(字数も少なく、苗字などが続いていなかったことや、割と勘が良い方であるのも幸いしたのだろう。少し難しい顔をした男は、文字から眼を外し、少年の顔を見た。) 2008/10/05 (日) 03:44 ◆ ゾンド :あの…。どのような感謝の手段を為せば良いのか…。我々の筆記書体なのですが、意識した通りの発音をして下さったのは、筆記を習い始めてから…旦那様が、初めての方です。…どうしたらいいのか、未だ適切な選択と呼べるものに至れないのですけれど。何か、返礼を差し上げたく、思います。(男の言葉を理解してからというもの、少年は手帳を差し出す形で硬直したまま、一歩たりとも微動だにしていない。) 2008/10/05 (日) 04:04 ◇ 蒼い目の男@要塞中央ホール :ふむ、そうか。勉強の途中なのだな。(当たったことに内心安堵しつつ、)――そういう時は、『ありがとう』か何か、一言で良いのではないかね。言葉とはとても大きな効果を齎すものだと、俺はよく聞いたからな。(笑顔を取り戻した男は、気を抜くように息を吐いた。動かない少年に対し、もう一度姿勢を低くし、顔を覗き込む。)もしそれで君の気が済まないというのならば・・・そうだな、きっとまた来るから、その時に何か温かい飲み物でも用意しておくれ。(髪の色が同じだから、見ようによっては父子にでも見えたかもしれない。言いながら男は歩き出し、擦れ違うときにゾンドの肩を軽く叩く。)仕事も勉強も頑張ることだ。努力すればそれだけ早く、皆にも読んでもらえるようになる。・・・それでは、失礼。(最後にそう告げて軽く手を振り、一般人に見える人は足早にホールを立ち去った。)―――ほら、早く、おいで。お前も怒られる。(門の辺りで何かに対して呟く男の声を聞いた者は、いたかどうか。) 2008/10/05 (日) 04:09 蒼い目の男@要塞中央ホール【退室】 (2008/10/05 (日) 04:10) ◆ ゾンド :(男を逼迫させる要素は、この少年にも等しく課せられている。このホールを通る事となった原因、外出理由の買い出しに行かねばならない時間であった筈だが。事を済ませる往路の寸前で踵を返していた。元来た要塞の内路を急ぎ遡る様子が、要塞を巡回する幾人かの兵の目に留まるのかも知れない。) 2008/10/05 (日) 04:23 ゾンド【退室】 (2008/10/05 (日) 04:23) HIGHLAND FORTRESS 峠の要塞(閉鎖しました) http://h-f.sakura.ne.jp/kariken/index.html BACTERISM MATRIX http://bacterism.matrix.jp/ PCキャラページ http://tryx-quad.sakura.ne.jp/zond.html