題名:マネージャー 登場隊員:ディー・ゾンド(ケッペンバウム要塞) ディー@訓練所【入室】 (2008/10/09 (木) 23:18) ◆ ディー@訓練所 :(訓練用の木刀が打ち合わされる音が、風の音に混じって響いている。それだけでは何の変哲も無いいつもの訓練所なのだが、打ち合う音の発生源はひとつきり。野次が何人分か。察しのいい士官ならば、それを聞いた時点で顔をしかめるだろう。賭け試合だった。賭けの対象の1人は、20代半ばで同年代のうちでは一番実力のある兵士。もう1人は待機部隊の傭兵。若い兵士たちが余所者にけちをつけたのがそもそもの発端であった。) 2008/10/09 (木) 23:32 ◆ ディー@訓練所 :(若い兵士の、威勢のいい声と共に右から振り下ろされた剣を受け流し、隙ができた胴へ蹴りを入れる。加減をしたつもりだったが、痛そうな顔をしていたので、失敗したのかもしれない。どうせなら思い切りやればよかったと舌打ちするぐらいの余裕が、傭兵にはあった。売られた喧嘩は極力買わないようにしているのだが、今日は特に虫の居所が悪く、さらに暇だったのである。この馬鹿騒ぎでさらに強い相手が釣れてくれれば、多少は気が晴れる、そう、だらだらと試合を長引かせていた。「剣士なら剣を使え」との野次に、ふんと鼻を鳴らす。そんな理屈は、戦場では通用しない。まあ、ここは戦場ではないが。) 2008/10/09 (木) 23:41 ゾンド【入室】 (2008/10/09 (木) 23:53) ◆ ゾンド :(練兵所の奥部にて剣呑な遣り取りが行われている最中。いつしか出入り口の付近に現れ、立ち竦んでいた人影が、数秒も経ずにまた動き始めたのは、中の状況を自身なりに把握し、解釈した故の判断からかも知れなかった。それ自身は己を無関係の者として、人集りのすぐ側面に拵えてある給水所を目がけ、出し物である使用済みの小道具を手入れしに、悠々と向かっている。) 2008/10/09 (木) 23:56 ◆ ディー@訓練所 :………いくらだ、今。(頭に血が上っているのだろうか、単調になってきた相手の攻撃を後退しながら避けつつ、見物人の輪に近付いて、そう尋ねた。帰ってきた返答は、今勝てば一晩ぶんの酒が買える額。相手の若い兵士への期待が少なかったのか、それとも見物人の財布の紐が固かったのかは知れないが、迷惑料にしては寂しい額であった。思わず呻いて)…………もういい。(壁まで追い詰められたところで、相手の横薙ぎを刀で受ける。同時に足払い。体勢を崩した相手の胸ぐらを掴んで引き寄せ、その横っ面に木刀の柄頭をたたき込む―――のは、寸止めが成功した。呆然としている兵士をぽいと放って、元締めをやっていた兵士から金をむしりとった。上着を掴んで人の輪を離れたところで、あまりこの場にはそぐわない姿に気付く。)……………訓練……では、ないか…………………見ていた、か?(向かう先は同じだ。歩幅の違いから、すぐに追いついて、そう尋ねた。素行の悪い兵士のうちで頻繁に行われているとはいえ、賭け試合は勿論ご法度である。) 2008/10/10 (金) 00:10 ◆ ゾンド :(給水所への道程の途中で立ち止まり、声を掛けられた方角へ緩やかに面が向き直った。)…見ていた、けれど? あなたが、腹部に一撃を入れた頃合よりは、以後の出来事だけではあるけれど。(咎め立ての否定か、或いは、その真逆として冷淡な反応に見えたか、あちらに控える兵士の面持ちは、ここからでは窺い知りようも無いことだった。) 2008/10/10 (金) 00:21 ◆ ディー@訓練所 :…………そうか………(予想通りというか何と言うか、聞きたかった答えではないものが返ってきて、視線を泳がせた。)………口外無用……で、頼む……(背後の兵士や見物人から殺気の篭った視線を感じるが、まあ何かあるとしたら数日後の夜だろう。忘れないように要塞の人気の無い所へ散歩に行こうと考え、彼らを意識の外においやった。横を歩く少年の手元を見下ろして)………それで……何を……しに、来たのだ、お前は…… 2008/10/10 (金) 00:34 ◆ ゾンド :…あなたにとっては、先の光景は、不都合な光景だったという、事?(言葉の語尾は上がっていた。)この出来事について、我々に特別な取り調べを受ける経過などがあって、証言を要求との命令などが為されれば、意向にそぐえない結果になるかもしれないけれど。そういった上方からの条件が齎されない限りは、あなたの意思には従う。…問題となる点が見えなかったから、通常の訓練だと、思っていたから。(後者の返答は保留したようだった。言葉の終わりから程なくして、部屋の端にある給水所へ辿り着く。雑多に置かれている、口を付けられたコップを盆に重ね集めて、それは左手に持ち。薬缶に似た形をした大き目の金属筒を右手に掴んだ。日中も涼しく過ごせる日が多くなったせいか、薬缶の中身の売れ残りは著しい。) 2008/10/10 (金) 00:50 ◆ ディー@訓練所 :………不都、合……では……まあ、………………ああ、そう……ただの、訓練だ。問題ない。(左手をひらひらと振りつつ、そう適当な事を言って、目的地へたどり着く。先に少年がしている事を眺めていて、なんだ、と肩をすくめ、彼の手から薬缶を取り上げた。中身は十分に入っているそれを高く掲げて傾け、水を喉へ流し込んだ。器を介して何かを飲むという意識が、著しく欠落している。顎に垂れた水を袖で拭い、、やや軽くなった薬缶を揺らしてみた。流石に、全部は飲み干せない。)………片付けるのだろう……?(そうならば、次の目的地は食堂の洗い場だろうか。兎も角、こんな所に長居は無用である。出入り口を顎で示して見せた。) 2008/10/10 (金) 01:04 ◆ ゾンド :(拝するように薬缶の底を手に取って、瞬く間に内部の水位が下がりきった水筒が右手に提げられた。思っていた通りの行く先を思い当てられても、何故か、なかなか次の一歩を踏み出そうとしなかった。)…ありがとう…ございました。(軽視できない量の荷物を支えつつであったから、首肯のような浅い会釈に終わる。)でも、生水を使ってはいないようだけれど…この部屋に長時間置かれていた水だから。お腹の調子には、気をつけて欲しく思う。…あなたは、これから、何事を? 2008/10/10 (金) 01:17 ◆ ディー@訓練所 :………何がだ?(突然の言葉に首をかしげ、まあ、よく解らない子供だからいいかと、薬缶の注ぎ口でもう一度出口を指し示し、先に歩き出した。聞こえてきた言葉に僅かに頬を緩め、肩越しに彼を顧みて)……腹は、丈夫に出来ている…………これから…?……そう、だな……訓練………その前に、腹が、減った………飯だな。 2008/10/10 (金) 01:27 ◆ ゾンド :…これらを洗浄して、衛生的な状態に戻したい。今現在、殆どの方々は、既に就寝している頃合だと思う。あなたから時間の余裕が許されて、尚且つ使用できる食材に恵まれれば、それらを応用して、何かを設えることもできると思うけれど…。これは、案件として、あなたにとって承諾して貰える意見だろうか?(今がどれくらいの空腹の度合いかは知る由もない。その為、あまり時間の遅延を持たせたくなかったのか、少年は返答を伺う前に既に食堂への道へ進路を定めて、照明の落ちた通路に向かっていた。) 2008/10/10 (金) 01:39 ゾンド【退室】 (2008/10/10 (金) 01:40) ◆ ディー@訓練所 :…そうして貰えるなら、助かる。(とりあえず干し肉だのをつまみ食いしようと思っていたのだが、きちんとした食事にありつけるのは願っても無いことだ。この少年の料理の腕前は知らないが、壊滅的なものでないことを祈ろう。とりあえず食事と聞いて少し気分が良くなってきたあたり、悲しいほどに単純ないきものである。数日後、賭け試合の件でやっぱり揉め事が起こるのだが、よくある些末な事件である。上官の耳に届く事はなかったとか。) 2008/10/10 (金) 01:52 ディー@訓練所【退室】 (2008/10/10 (金) 01:52) HIGHLAND FORTRESS 峠の要塞(閉鎖しました) http://h-f.sakura.ne.jp/kariken/index.html BACTERISM MATRIX http://bacterism.matrix.jp/ PCキャラページ http://tryx-quad.sakura.ne.jp/zond.html