題名:薔薇の使い道 登場隊員:ヴィッツ・ゾンド(グラン・デール要塞) ヴィッツ【入室】 (2008/11/05 (水) 23:19) ◆ ヴィッツ :(今日は若干、人が多い。女性隊員のたまり場となっている薔薇湯を眺めながら、中央の浅めの風呂の中でぼんやり思った。今日は昼間が暑かったからなと独り言をしながら他へ目をやって、薬湯の固定客やサウナでの我慢大会へと次々と視線を流していく。奥まったところにあるヒモト風呂や魚風呂までは湯気に阻まれて知ることはできなかったが――自分の耳にがんがんに響く声と音がいつもの三割り増しで、人の多さは知れた。) 2008/11/05 (水) 23:27 ◆ ヴィッツ :(まだ待機だってここにきて五日目だというのに、何故『いつもより多い』と判断できるのかというと――ここが、生活の中心になっていたからだ。他の施設にあまり興味がなくて、ビアホールで飲み食いする以外はほぼ、ここにいる。もちろん、)喉渇いた、(水筒常備で。温泉のふちにタオルと一緒に置いておいたそれから適時水分を取りつつ、一度お湯から上がってふちに腰掛けた。動きが遅いのは、すでに半日浸かりっぱなしらしいふやけた皮膚と頭から水を被ったようにぬれた髪だけでもわかる。目が、再び薔薇湯の方へ向かった。お姉ちゃんたちがきゃあきゃあ騒いでいるのに目が行くのは、自分だけじゃないだろう。) 2008/11/05 (水) 23:33 ◆ ヴィッツ :(薔薇湯の隣の草湯にいる男性隊員たちの遠慮がちな視線をほほえましく思いながら、実はまだ一回も浸かっていない薔薇湯を眺めて何度目かに首を傾げた。お姉ちゃんたちが大層はしゃいでいるのでいい事なんだろうが、あれは――本来、風呂に入れるべきものなんだろうか。)…聞けるやつもいねぇしなぁ…、(副長にものすごい勢いで怒られるので、ここの風呂でもきちんとタオルを巻いて入浴という制限がかかっているのだが、半日いれば大分うざったくはなってくる。地味に布の端をそろえつつ、湯に浮いていたらしい薔薇の花を持ち上げて髪に差した明るい金髪の女性にいつの間にか視線が固定されていた。) 2008/11/05 (水) 23:45 ゾンド【入室】 (2008/11/05 (水) 23:52) ◆ ゾンド :(もうもうと湯気が煙る奥地から柱の間をすり抜けて、薬湯と呼ばれる草の温泉の縁に腰を下ろしたと思えば、そこでは一際存在感の薄い影は、電光石火の勢いでさっさと浴槽に使ってしまう。茹だるような水温は、到着序盤こそ慣れない負荷がかかる曲者として立ちたちはだかっていたが、それも今では、体がのぼせ上がるまでの時間が、この短期間で経験的に分かるまでの入り浸り具合である。丁寧に折り畳まれたタオルを、その作法の理由も知らぬまま、見よう見まねで頭に据えて、白い湯船に浮かべられた草束を弄り始めている。) 2008/11/05 (水) 23:53 ◆ ヴィッツ :(それをみた周りの女性たちが、小さく笑いながら皆同じようにそれぞれの薔薇を髪に差しだした。一瞬おやっと思ったものだが、それを見た――誰たちとは言わない――の顔が緩んだのも見て、なにも言わずにおく。そのかわり、)おっ、(湯気の向こう、知った顔を今日ぶりに見つけて、ざばっと中央の湯から上がった。水筒だけ引っつかんで、そのままぺたぺたと草湯まで柱を避けつつ直行して、)よぅ、お久しぶり!元気だったさ、(薔薇湯に反比例して、男性の多いそこに割り込む。草湯の草をいじる少年のところまで、障害なしだ。) 2008/11/06 (木) 00:01 ◆ ゾンド :(消音される物が何処にも無い温泉は、下手な劇場よりも声が通り易い。威勢のいい音が降って沸いたように掛けられては、草の束ばかりを弄っている根拠には乏しくなる。怯みもせず、此方に歩み来る体の重心を平然と直視した。)…お久しぶりです。今までの所、体腔に異常はありません。(目の遣り場に困惑した連中があちらこちらにそっぽを向いているが、しかし出て行く様子は感じられない。内部にとって不透明な湯が、せめて幾許かの救いだろう。) 2008/11/06 (木) 00:10 ゾンド【入室】 (2008/11/06 (木) 00:16) ◆ ヴィッツ :(久しぶりの自分のところの隊員に、いそいそと白濁した湯に肩まで浸かって泳いでいった。少年の隣で落ち着けば、すぐ側に水筒を安置して、)そっかそっか、元気か、よかったなー。飯食ってるか、(任務も何もない要塞だから、話すネタもそうそうない。顔を合わせる度副長が言う台詞が自然と出た。湯から上の彼の体も眺めてみて、不可解な傷も何もないのを良しとし、ふと、)……うーん…、(顔を上げて、先ほどよりも近くに見える薔薇湯のお姉ちゃんたちに唸った。) 2008/11/06 (木) 00:19 ◆ ゾンド :(すぐ隣に浸かっている中背の兵士と連動し、更に僅かな隙間を作る。)殆どは、我々についての情報しか無いけれど、定期的な食餌を振舞われている。他の隊員も、断定はできないけれど、要求を為せば無償で提供されるとの事らしい。(ここを知る者にとっては十全に分かり切ったような常識的な内容の言葉をを長々と並べ立て、角度も浅く首肯する。)…………何か、そちらに?(同調するように彼女と似通った方面へ向いても、そこで変わった風景が垣間見える訳でもない。或いは人影は見えたのだろうが、その人々の表情までは伺いようも無く、先ほど垂れた頭を、そのまま横に傾げた。) 2008/11/06 (木) 00:29 ◆ ヴィッツ :(割と人がいる分には何故か広い空間でぐったり落ち着きながら、ようはちゃんと食べているらしいゾンドに頷いた。行けば食えるし飲んで倒れたら蹴られるくらいだ。さすがにビアホールで落ちた時は起されたが。)うん、ぬーん…あのさ…、(ゾンドの黒い頭が同じ方向を見やったのが視界に入ったが、それがさらに傾げられるのもみた。引き続き唸りながら、)…あのさ、薔薇ってよ、風呂に入れるもんなのか?(他の隊員には聞かれないように、若干屈んで耳打ちした。) 2008/11/06 (木) 00:39 ◆ ゾンド :(視線の向かう先を示され、その発言の一部で、自身の目線が行っていた方角の正しさは裏付けられた。)…?…その判断基準となるのは、あなたがたの文化的な要素に拠るしかないのだけれど。あの浴槽が長い間継続されているのなら、経験的に毒性の無い種を選んでいるのだろうし。…祭祀的、儀仗的なものとして、薔薇を入れる物としたい文化を新規に創ろうとしているのでは。ともかく、我々にとっては、精神的な適性を除けば、有力な説は建てられない。(意図は汲みかねたものの、あからさまに密談と解る耳打ちの形式は採らずに応じた。それでも彼女の音量の模倣だけをして、声の大きさは大幅に控えている。) 2008/11/06 (木) 00:54 ◆ ヴィッツ :文化的な要素…?祭祀的……、(難しい言葉でよく分からないことを返される。元々理解できないことだったから、また唸った。精神的な動向は、まぁ、喜んでいる人がいるので適してはいるのだろうが、)……あっ、あーあ、(自分のところの花が、こうなっているのを見るのはずい分と複雑だ。ややあって薔薇湯の女性たちが集団でどこかへ移動するのに側を通って、何人かが髪に差していた薔薇を落していった。半分草湯から上がって落ちたうちの一つを手に撮り、ずぶずぶと戻ってきて、)…どの道、理解できねーな。(真似事で、選んで拾った白薔薇を、短い髪に差した。) 2008/11/06 (木) 01:05 ◆ ゾンド :短絡すれば、あなたがたが『祭り』と呼ぶものの一種と言えるのでは。直接的な効果に期待してはいないが、見栄えのよい物件を作る事で、一つの名物としたい。と。(此方も少しの間、湯船を留守にした。あちらに行ってしまう集団が幾つか取り落とした花弁を三枚ほど拾い上げる。此方は髪に付けるではなく、浮かんでいる薬草の束を引き寄せ、その先端に挿し込んだ。品種も何もかも違うそれを見て、少年の表情だけは何ら変化は無い。) 2008/11/06 (木) 01:15 ◆ ヴィッツ :ま、確かに花ぁ色が派手だから見栄えは――いい…?(それが、湯にふやけるとどうなるか分かったものではないのだが。ゾンドが作る何だかわからない草束と花の複合品を見やって、)…うちじゃあ、薔薇は水に浸けたなんつー話は全然聞かなかったんだけどなぁ。酒には漬けたけどさ。縁起が悪ぃってさ。人が死んだ時、川に流すところがあってさ、そん時に一緒に薔薇も流すからよぉ、(濡れた髪にしばらく張り付いていた薔薇が、その重さに耐えかねて、白い草湯の上に落下した。ぼちゃんと水を跳ねてしばらく浮いていた白薔薇が中へ沈んでいくのを拾い上げつつ、) 2008/11/06 (木) 01:36 ◆ ゾンド :(加熱で萎れた草の束に不釣合いな白さが際立つ。隣に座る大柄な兵に花弁の持ち込みを窘められて、短い謝罪の言葉とと共に、あちらとこちらの湯の純然たる区別を念頭に意識させられる。)既成の言葉に当て嵌めるなら、水葬と、呼ばれるものだろうか。話された薔薇の花弁は、死者に手向けられた物であって、薔薇自体がそういう意味合いを含んではいないのだろうけれど。…薔薇と水の組み合わせが即ち死者を連想するから、嫌忌の一式とされた。酒類であれば呑む品であるからして、征服との意味合いもあると聞くから、構いは無いのだろう。確かに、薔薇を浮かべた水槽に、人が漬かるとなれば、死者と自分が繋ぎ合わされるような違和感を抱くのだろうか。その文化圏に育ったあなたとしては、無理からぬ事だと考えたい。(薬草の束に挿していた花弁を分離させ、一時の処方箋として縁の上に逃がす。)であれば、薔薇の湯に漬かるのがどのような感覚であるのか、自身の五感をもって検証してみれば、どうだろうか。それとも既に経験済みで、先ほど述べられたような感想を? 2008/11/06 (木) 01:55 ◆ ヴィッツ :それそれ。で、心臓もって帰…、……、(花びらを怒られたゾンドにおっと自分も反応して、拾い上げた白薔薇が再び湯に落ちないように今度は頭の上に乗せておいた。今は無人になった薔薇湯を眺めて、)いーや、なんだかんだで、まだあれには一回も浸かってねぇのよ。薔薇が撒いてあるってだけで、風呂だしな、結局は。結局は――うーん、なんつったらいいか、(色とりどり、赤白桃橙と派手で暖かな色ばかりの湯を一通り眺め、ざっぱりと勢いよく立ち上がった。水の重さでずるりと行きそうなタオルはきっちり押さえていて、)どーせ行くんだったらあれがいいな!ヒモト風呂!俺、そっちもまだいってねぇのよな。一緒行く? 2008/11/06 (木) 02:11 ◆ ゾンド :(応答がはっきりとせぬまま断絶された言動は、二つとも無意識に思考の内には入らない。改めて内容を掘り返す選択などには始めから思い至らなかった。)開放空間に設計してあると、解説用の書面では記してあったのは、知っている。拒否の根拠は、今の段階では見付けられない。同伴したいと思う。 2008/11/06 (木) 02:19 ◆ ヴィッツ :おう、ヒモトの風呂らしいぞ!ヒモトなー、ヒモトはどんなんなんかな!あんまり訳分からん風じゃなきゃいいんだが――訳分からんつったら、あれ、要塞で勧めてる洋服どうしてるさ?あれ、どうやって前閉めんのかわかんないんだけども…、(詳しいことは聞いていないけれど、確か野外にある風呂らしい。頭の上の白薔薇が転げてきたので湯の上に落さないように手のひらに載せて、風呂のふちに置いた水筒を取り上げた。白濁した草湯からざばりと波を立たせて抜け出して、)それ終わったら飯行こうか――今日は誰かいるといいんだけどなぁ! 2008/11/06 (木) 02:28 ヴィッツ【退室】 (2008/11/06 (木) 02:28) ◆ ゾンド :屋外に設置されているとはいえ、基本的な構造は、変わらないのでは。ヒモト人の着想は特異とは言え、製品を宛がう箇所が適切であれば有用な面も多いのだから。…要塞による支給の衣服については、ディー…傭兵部隊のディアヴォルが詳しいと、本人の証言を聞いている。我々は体調不良を理由に、申し出た依頼を自身で棄却せねばならなかったから、子細は不明のままだけれど。(波のと水飛沫を合図に、件のヒモト風呂へと彼女の後に続く。順路の最中に、先導する人の手に持たれている水筒に強く関心を引かれた。食餌も終わった一日の暮れに要塞の管理室に赴いたが、人気の高さにより貸し出して貰いうる予備品が数少ないとの説明を聞かされれば、手短に感謝を述べて引き揚げたらしい。) 2008/11/06 (木) 02:42 ゾンド【退室】 (2008/11/06 (木) 02:42) HIGHLAND FORTRESS 峠の要塞(閉鎖しました) http://h-f.sakura.ne.jp/kariken/index.html BACTERISM MATRIX http://bacterism.matrix.jp/ PCキャラページ http://tryx-quad.sakura.ne.jp/zond.html