題名:撫でられることの多いひと 登場隊員:セレス・ゾンド(バーパジーラ要塞) セレス【入室】 (2009/05/06 (水) 22:33) ◆ セレス :(パーティルームを照らす火は、今日は三つ。気まぐれに灯された白い鬼火は夜空に輝く月と同じ銀の色で、動き回ることは無く適当な位置に浮かんで揺れていた。)燃える中で安らぎ、灰の中で横たわる。(うち一つはソファに座る術者の近くにいて、その灰色の髪と手元を照らしている。男の膝の上には置き去りにされた本。それを守っていた、誰が作ったのかも知れない紙の獣たちはすっかり整頓されて、今はテーブルの上に並んでいる。)貴方は何かの吐息を受け、瞼を閉じた。 2009/05/06 (水) 22:41 ◆ セレス :(読書、というか資料に目を通す時間は既に終っていて、魔術師の口からは詩が吐き出された。そう大きなものではないが、確かに唄っている声だ。)閉じた暗闇の裏側で―――銀の煌めきが、零れた星のように横切る。(先日司祭に聞かせた詩の続き、何を見なくても諳んじることが出来るそれを口ずさんで、男は目を閉じる。火が近くで照っているので、そうしても闇は訪れずに薄明るい。)赤い飛沫と波が、手の平で崩れた。(吟じる声は起伏の少ない平坦なもので、外で大きな音でもすれば掻き消えるのではないかと思える。) 2009/05/06 (水) 22:51 ◆ セレス :・・・なにゆえ、死は貴方に触れたのか。(詩を教えてくれた人のことを、よく覚えていない。覚えたのがいつだったかも曖昧だ。恐らくは十年以上も前のことで、何処かの戦場だったのだろうとは思うが――どうでもいいことだった。)ああ、愛しき者よ、貴方の美しい道の果て。(資料を見ていて不意に思い出したのは、詩を教えた人ではなく、西の戦線で死んだ人々のことだ。昔の仲間も、一時同じ仕事に就いただけの兵士も。悲報は嘘で、実は今ものうのうと生きているのではないかと思える人たち。やはり霞みがかかった記憶を辿りながら、詩は続く。)なにゆえ、貴方は行ったのか。祈りも抱かず、眠りについたのか。 2009/05/06 (水) 23:02 ゾンド【入室】 (2009/05/06 (水) 23:13) ◆ ゾンド :(神経質なほどな静粛さを伴ってパーティルームの扉が開かれたが、通常そこまで気を使うならば夜中に用事を済ませに来なければ最善の筈である。即ち癖といった理由か、あるいは無意識的な信念が動作の姿を借りて現出していた。それはある意味で正解だったのかもしれない。予想だにしていなかった静謐な歌声が唐突に知覚野へと染み込んで来たのだから。数秒の躊躇いを振り払って、後ろ手に扉を閉めた。目を瞑り没頭の只中に居る青年の妨害を最大限避けようと、広大なパーティルームの椅子やらソファやらを迂回しながら一直線に向かった先は、テーブル。自分にとってはまだ未見の物件である、山向こうの資料が綴じられる二冊の本だ。それを探しに木の板の上を探ったが、どうしてか、そこに目的の物体は無いようである。) 2009/05/06 (水) 23:15 ◆ セレス :(火も声も、安定して揺らがない。本の上に重ねられた指も先ほどからまるで動かずに落ち着いている。ただ口だけが動き、眠っているように見えるほど静かだった。)剣を握る、凍りついた死者の指を解し、何かは貴方に囁く。瞼を閉じた貴方には、声は聞えない。(心を澄まして月に捧げた幼い日の祈りには遠く及ばないが、気分としてはそれに似ていた。誰かの為に、何に対して祈っているのかも決められないが。)・・・・・・冷えた唇に口づけを贈るのは、誰だろうか。(言葉は余韻をもって、漣が引くように閉じられた。詩にある死者のように閉じていた瞼を上げ、灰色の目は室内を見渡す。当然ながら閉じた前と変わらない部屋があった。ただ、人が一人、付け足されていたようだけれど。)・・・・・・(誰か入って来たようなのは気付いていたので、驚きはしなかった。相手を風景の一部のように眺める時間を挟んで)お疲れ様、・・・探し物か?(寝起きのような表情のない顔で首を傾げ、膝の上にあった本を持ち上げる。テーブルの上にあるはずだった物といえば、知る限りはこれだけだ。) 2009/05/06 (水) 23:20 ◆ ゾンド :それが読みたかった。あなたが途中でなければ、貸してほしい。(声を掛けられてから反応を返すまでは、やや湿った時間が空いた。驚きの表情ではなくとも、それは事実として躊躇の意になってしまったが、ともかくはっきりとした返答は淀みない声で応じられた。夜の海に浮かぶ浮標のような白い炎からは、だいぶ距離を開けるように、円弧の軌道を通ってソファに腰掛けるひとの傍へ向かう。掲げられた本を両手で借り受け、胸の前でしっかりと抱き抱えるように固定してから)あなたは、疲れていない?はっきりとは断言できないけれど、常よりもやや覇気が薄い気がする。(詩の内容や原典を知らないひとは、それについて満足な評価も批評も下せない自身を残念に思って、、あるで場繋ぎのような彼の心身を案じた言葉を吐く。) 2009/05/06 (水) 23:31 ◆ セレス :ん、いいよ。もう私は終ったから。早めに戻しておくべきだったな。(眉間を押さえて、瞼の上に指を滑らせて。一時本人の手で遮られた顔は先ほどよりは良いものになっているだろう。寄ってくる人に微笑を浮かべ、片手で持ち上げた本を差し出した。)貴方は西へ行くのか?(問いは独り言のように行われる。返答がこなくても構わないと思っているからか、とても軽い調子だった。僅かに見上げたところ、案じる言葉が降りかかってゆっくりと目を瞬く。)疲れているのかな。十分な休養はとっているし、自分としては眠くも、怠くもないんだが―――そう、見える?(新月の頃無理をするように魔力だけ喰って生きているようなことはないが、詩に入り込んでいた時は気配が薄まるようだと言われたこともある。実体を持つ種族であるというのに、精霊のようだとも。それだろうか、と思いつつ。) 2009/05/06 (水) 23:42 ◆ ゾンド :読んだあとの、所感などは、あった? ……行きたい、というよりも。結局、回答と呼べる回答を自分からは出せていない、と言った方が正しい。作戦のどれにも、特別抱く自己完結的な目的などはないから。特定の希望や、要請は抱いていなくて。他人に判断を委譲してしまうことになるから、それが却って負担になってしまうだろうか、心配でいる。(読み始める前に、現状の自分の纏まっていない思考を述べて、視線を逸らして俯いた。ソファの前で背筋を真っ直ぐに立ちつつ、相手の質問に対して動こうとつい先ほど降ろした顔を再び向き直す。歳月を重ねているとは書類が申告していても、未だ青年としか言えない同僚の、今ここでの表情の変貌は確かなものだった。それだけでも、十分な判断材料になる。)疲れている…とは、違っていたのかもしれないけれど。詩の暗諳に集中していたから、だろうか。抽象的な思考に没頭していた直後は、意識が環境の変化についていかないこともある。今日の月は、不調のない方の月? 2009/05/06 (水) 23:56 ◆ セレス :まあ、話に聞いていたことの再確認をした、という感じかな。わざわざ纏められていると、何か変な気分だな。(こちらの返答はさらりとしていた。異種としては奇妙なほど、憤りも何も含有されない声。ゼフィユと戦ったのはあの雪山が最初ではなく、自分自身なにか言われたことだって数え切れないのだが――慣れとはまた違う。)そうか、貴方もまだ。・・・・安心した、というと難だな。私も貴方と同じだ。呼ばれたところに行く、なんて曖昧な返答は、怒られるのかな。でもそれ以上はないよな。(はは、と力を入れずに笑って、体を丸めるようにして頬杖をつく。一層、いつもは低い位置にある相手の顔が高い所に置かれた。)なら、いいのだけれど。自己管理はしているつもりだが、自分で気付かないこともあるからなぁ。気をつけるよ。ありがとう、(人の死に思いを馳せていたから、ぼんやりしているのかもしれない。―――最近は慣れない訓練も、毎日のように組んでいる。ゾンドが指摘したところは、後に実際のこととなる可能性も否めない。注意しておこうと思う。)・・・・・うん。なにも、不調はない。 2009/05/07 (木) 00:10 ◆ ゾンド :話の再確認ができた、ということは、伝聞や、そういった形の資料が多かったということ?(抱き込んでいた本をやや上に持ち上げれば、巾の広い本の表紙で口許を隠すような形となる。同僚の浅くない経験と比して。ゼフィユとは似ていてもあまりに非なる世界を発端としながらそれにすら真実疎かった少年は、西へ向かうならばほぼ全く白紙の状態で挑むこととなる。)あなたの出身は、北と聞いているけれど。そちらの方へ関心などは、あまり抱いていないように傍目からは感じられる。(猫のように丸まった背によって、彼の視点は自分のそれよりも大分低い位置に来た。他人を見下ろすという多くない不慣れな感覚が暫しの沈黙を生んだが、それにも咎め立てをしない柔和なひとの言葉に、顔色はむしろ安堵の空気を醸した。)………ジンディッセの頃を区切りにして、あなたの右腕に不調が出ているとは聞いている。………我々の分を弁えなかった応急処置に拠るものかと、ずっと不安でいた。あなたが言い出さない事に、長い間甘えていたから。今からでは遅いかもしれないけれど、申し訳ない。(もう、一年にも過ぎかかっている過去の出来事だった。臭い物に蓋とばかりに、過ごしていた懸念である。) 2009/05/07 (木) 00:24 ◆ セレス :敵の話は、戦場でなら嫌でも聞かせてくれた。私はそうやって知ったよ。・・・隣の国には、そういう考え方の人もいるのだと。(面白いことでも言うように、そう。特に昔の仲間たちは異種族であったから、もっと感情的な実話だっていくつも聞き知っている。改めて資料を参照したのは今回が初めてだが。)・・・出身だから、あまり熱心に調べなくても準備が出来る。ヤーラルジャック付近には長く滞在していたこともあったし――それにどうにも、北は騎士たちが行くらしいからな。人数から見ると、一番行く可能性は低い。(北への意欲が薄い理由はその辺りだ。それこそ、北生まれだから呼ばれるかとも思っていたのだが、その動きもなさそうなので。あの辺りをうろついていた本当に若い頃の思い出はあまり良いものではないので、ちょっと安心もしたが・・・それでもいつかは普通の移動で訪れるだろうから、大した観点ではない。)・・・・貴方は助けてくれたんだろう?何を、謝ることがある。(目線を上げたまま、不思議そうに問いかける。あれで大分助かった、と医療班が言っていたことは覚えているし、むしろ、はっきり感謝を述べていないこちらが謝ることのような気がした。)あれは貴方の所為ではなく、私が無茶をしたからだよ。それに、ついこの前治ったから、支障はない。多分完治と言って差し支えがないと思うんだが、来月確認だな。(ほら、と示すように、頬杖とは逆の右手を動かす。不調があったときも普段は普通に動いていたから、対した意味はないが。―――不調が誰かの所為だと、考えたことは今までなかった。強いて言うならば敵と・・・裏切った人の所為であるが、それもあまり考えていない。何故なら、仕事だったからだ。) 2009/05/07 (木) 00:40 ◆ ゾンド :納得できる。戦場の現場で、相対している敵の情報を知ることは、とても自然な事だと思う。(興味深そうに未知の知識を吸収しているそれは、ソファに居るひとの、どこか笑みを含んでいる顔と対象的に、真摯な瞳を持っていた。何もかもが先を行っている人のせめて足元に並ぶには、可能な範囲で盗めるものを盗むしかない。)騎士、というと、騎馬と竜騎士があるけれど。人数ということは、そのどちらもが、ということ?……それで、先は、西へと言ったの……。言うとおり我々も、西行きかも知れない。(やがて、抱き締める本の腕力が強まった。表紙の厚い製本が若干曲がるほどぎゅうっと抱いて、俯いて黙る。じき、抱える本から左手を離して、意を決したように正面に座るそのひとの銀髪へと、荷物の保持から解かれた己の腕を伸ばす。さわさわとした、とても弱めの力加減で撫でようとするだろう。篭めている力が無さ過ぎて、どうも梳いているようなそれではあるが)いつもの、お礼。あなたへの感謝には、何をしても足りないけれど。せめて、いつもしてくれている事を、返したかった。これは……二番煎じだけれど。 2009/05/07 (木) 00:53 ◆ セレス :精霊の言葉を知らば、精霊の意を汲めよう。・・・知っていれば、言葉が何を示すのかも分かるし、挑発もできる。聞かせた人たちは、そんなこと考えていたのかも分からないがな。(外から雷鳴が聞えて、ゆるりと持ち上げた顔をそちらに向けた。此処からでは雲が光るのを見ることは出来なかったが、魔法ではないような気がする。)―――そう。騎士。両方が北への意思を示している。確定ではないとも聞いたが。・・・訊ねたのは、まあ、これを読みに来たからというほうが大きいけれど。貴方の配置だと、どちらが良いのだろうな。(ゾンドの戦闘配置が変わったことを流石に知らない男は、自分のことよりも相手の行き先を考えて思案顔となる。自分のことは時間が経った今でも結論付けていないのだから、後回しに。そうしていたら、戦闘員にしては小さく細い腕が下りてきてきょとんとした。暫し呆けた顔で人を見上げ、言葉を聞いて・・いつもよりは理解するのに時間を要した。)・・・・なんだ、貴方たち、大の大人にこんなことして、何が楽しいんだか。(ぽつと言葉を零しながらも避ける素振りはなく、頭で受け止めてそのままくすくすと笑いを漏らす。触れる感触は最近やられたよりも、待機の文官に時々やられるよりも軽く、風が通り過ぎるかのようだったが、行為の意味はさして変わるまい。)どういたしまして。(また間を空けてから目を細めて返事をする。他者から見れば、どうにも異様な光景だろう。) 2009/05/07 (木) 01:08 ◆ ゾンド :言葉。確かにそういえば、共通語もこちらとはだいぶ違うものだった。(かのスピルマウンテンでは、敵といえる敵に遭遇しなかった幸運な中の一名だったので実際にどのような訛りなのかは知ろう筈もない。現地でのぶっつけ本番はあまりにも危険に過ぎ、賭けにも等しい無謀なものに思える。教師と言えるひとが欲しかったが、作戦前に辿り着くエンデュミリオンには、そういった人間が居るのだろうか。)我々が西に行くとするならば、戦闘を徹底的に回避し続ける他にない。素手での白兵戦に関して、我々は事実、幼児や老人にも劣る可能性を孕んでいる。(真っ当な後衛に配置が替わったことを話そうとは思考にも過ぎらなかったようで、自分から告げることはない。隠そうとも騙そうという訳でもなく、以前から本質的に境が曖昧だったものだからだ。名目のみの、変更であるから。)楽しい……と、いうよりは、義務感、から。我々から提供できるものが、今の今まで物質的に思い付かなかった。だから、これは、いつものお礼。あなたの年齢に関係なく、これは我々の気持ちだから。(心底可笑しそうなくすくす笑いのひとの前で、こちらは至って真剣な口調で述べる。雷鳴が響いていたが、致死量の電光を前に怖がりもしない子供は、むしろ羨望のような熱を持った瞳で光の瞬きを見詰めていた。) 2009/05/07 (木) 01:24 ◆ セレス :ラウムはラウムでも、発音が違うと聞き取れないこともあるからな。勉強して行っても、馴染むには暫くかかるだろう。(言葉に関しては基本的に苦労しない魔術師は、言いながらも楽観的だった。遠くの音を聞く良さはない耳だが、音の違いを区別する能力などは並より上だ。一ヶ月の勉強と数日の現地滞在で問題なく使いこなすだろう。)・・・・まあ、それも練習あるのみ、ではあるがな。無理にとは、隊長も言わないだろう。(東に行くにしても、状況が状況であるから剣術ぐらいは押さえておきたい。そう思って訓練している男は、やはり即座には上達しない自分の腕を思って微妙な顔で言う。腕を膝の上に寝かせ)・・・うん。確かに、受け取った。(まだ声には笑いが混じっていたが、嬉しそうな色は本心からだ。相手が考えに考えた結果と分かっているからだろう。―――何度目かの雷に、三つの火が初めて揺らいだ。)さて。月が満ちているとは言え春の神が騒いでいるし、私はもう休むよ。貴方が読書するなら、これは置いていくけれど?(静かに立ち上がり、一番近い火を指し示して首を傾げる。) 2009/05/07 (木) 01:36 ◆ ゾンド :では、現地では、「馴染む前である」ことを、隠蔽すべき側に話術で納得させねばならないという事に、なるのだろうか。(軽く言う目の前の魔術師とは違い、修正の利かない系である面倒な知能なので、新たにもう一言語習得するくらいの気勢で学ばねば間に合わない危険性も孕んでいる。それもそれで杞憂かつ深刻に過ぎるかも、だが。)剣術……。今から練習を初めても、作戦までに間に合うだろうか。それに、無理とは彼女に、言わせたくないから。(未だ半笑いで薄く微笑むひとを見て、間違った選択だっただろうか、失礼かつ無用な行動だったかと気を揉んだ。立ち上がった同僚とは、いつもの背の比率に戻る。日常が戻ったようで安心したが、このまま無意識的に連いて行きそうになる脚に非常な命令を下した。パーティルームに来た目的は、まだ果たされていない。)そう。おやすみなさい。本は今から読むつもりだけど、照明は不要だから、気持ちだけ受け取りたい。置いて行くとなると、あなたもその分だけ、体力を消耗するのでは? 2009/05/07 (木) 01:49 ◆ セレス :そう、だな。先行している部隊がいるはずだから、その中で馴染ませた方が安全なんだろうが・・・どういった仕事になるのか、まだ分からないし。(語学に関する資料は他が使うだろうからと斜め読みしただけだが、高峰国内の何処に似ている、などとやっていけばそう苦労でもない。趣味のようにやっている東の言語習得は中断しておかなければならないが。)私もこの前からだよ。習得まで行くかは何も言えないが、やらないよりは、やったほうが良いだろう。(無理とは言わせたくない。その言葉を聞いて、やけにはっきりとした調子で頷いた。彼からそのような言葉が聞けたのが何か意外な気がして――しかしそれは、性質から言えば当然のようにも思えた。立ち上がった人は扉に爪先を向けて、右手の動き一つで離れていた火を二つ消し、近くのものを自分の横に引き寄せる。)了解した。これぐらいなら、慣れているからなんともないよ。(言いながら振り向いた男はちょっといい事があった人の、そういう顔だった。)・・・おやすみ。貴方に月の恩寵がありますよう。(軽く会釈して、軽い足音で自室へと引き上げていく。―――人の不幸を思い出してしまったから妙な夢を見るかもしれないなどと思っていたが、ゾンドの行いで吹き飛んでしまった。よく眠れるだろう。) 2009/05/07 (木) 01:58 セレス【退室】 (2009/05/07 (木) 01:59) ◆ ゾンド :諜報活動、というよりも、やはりアルゴスに関する情報収集が柱なのだから。王国への干渉は、やはり副次的なものになるのだろう。(習得不可能なことではないにしても、学門に類するそれは魔法等のドーピングに等しい近道は皆無である。剣技もまた同じく。もしかするとだが、人並み以下でしかない腕力による教習など、門前払いにされても不可解ではない。ある意味で絶望的な選択肢に、少年は押し黙るしかなかった。お休みなさいを二度も言う性質ではないので、別れの挨拶のそれには会釈をのみ返す。彼が居たせいでまだ暖かいソファに座って、朝礼まではここで二冊の書物を通読して過ごすことになる。) 2009/05/07 (木) 02:10 ゾンド【退室】 (2009/05/07 (木) 02:10) HIGHLAND FORTRESS 峠の要塞(閉鎖しました) http://h-f.sakura.ne.jp/kariken/index.html BACTERISM MATRIX http://bacterism.matrix.jp/ PCキャラページ http://tryx-quad.sakura.ne.jp/zond.html