題名:少年よ大志を抱け 登場隊員:ポスト・ゾンド(ウィシドフィード要塞) ポスト【入室】 (2009/06/22 (月) 00:08) ◆ ポスト :あ、雷、収まりましたねぇ。(休憩所のような一角。自分と同じくらいの年若い見習いと、向かい合わせに座ったまま窓を見やって呟いた。差し込む光が急になくなったので、もしやと思ってみてみれば案の定。 『お、助かった。流石に雷の下で訓練ってなぁ、ぞっとしないしさ。竜も飛ばないし』 自分の視線を追って、見習いがやった、というように声を立てた。その見習いが突き出す腕に水をかけて汚れを落としながら) …あの、すみません。なんか、実験台みたいに、なってもらっちゃって。(水で流れ落ちなかった砂利をガーゼで拭いながら、おずおずと言った。本来、掃除をしにきたのだが、自主訓練しているものが多くて、どうしようかと悩んでいるときに、訓練上がりの彼に話しかけられたのだった。世間話をしているうち、止血の勉強や簡単な傷の手当てを習っているといったら、じゃあこれやってと派手にすりむいた腕を差し出されて、今に至る) 2009/06/22 (月) 00:17 ◆ ポスト :(『別に。たいしたこと無いから、教材提供したんだからさ』 軽く笑いながらはたはたと手を振る様子に、すみませんねえと笑いながら言って、訓練場においてある薬箱から消毒液を取り出した。ガーゼにそれをしみこませていると、彼から『あんま、べったり塗るのは勘弁しろよ?』と冗談めいて言われた。はい、と生真面目にかえして、恐る恐る血が滲んで赤い傷口にガーゼを当てる。見習いは、片目を眇めて『うぉ、いってー』と眉を顰めたが、それ以上騒ぐこともなくされるがままになってくれている) …それにしても、雨天決行、とは聞いてましたけれど…雷でも、やるんですか? なんだか、ちょっと、怖いですねぇ。 (血の滲みこんだガーゼを広げた端切れの上に捨てると、しみじみと呟いた) 2009/06/22 (月) 00:23 ◆ ポスト :(『まあ、流石に飛行訓練はしてないみたいだけどな。でも戦場じゃあさ、雷だから休戦しましょなあんて、なんないし』 胡坐の上で頬杖をつきながらの言葉に、それもそうかと納得する。塗り薬をつけようとすると、『其処までの怪我じゃないって、勿体無い 』と辞退されたので、そのままガーゼを当てて包帯を巻く。これは練習の一環なので見習いも黙って作業を見ている。くるくると包帯を巻きつけながら) …皆さん、本当に熱心ですよねぇ。こんな時間まで、訓練して、朝又訓練でしょう? 体力、僕だったら持たないですよ。(一度まきつけた後で、まき方を間違えた気がして、一旦解きながら、未だ訓練中の見習い達を見やって、感心したようなため息をついた) 2009/06/22 (月) 00:33 ゾンド【入室】 (2009/06/22 (月) 00:34) ◆ ゾンド :………ここにも、居ない……。(訓練所の出入り口から、半歩だけ場内に踏み入った形で立ち往生している人影が、成果の不発に嘆息していた。私事の用件の為に要塞のあちこちを彷徨して一時間弱。駄目もとでここを訪ねて来てはみたものの、元より期待薄の場所なのだから、消沈の度合いもそう多くはない。)……………。(そう易々とは諦めがつかず、くるくると首を回して辺りを無意味に見回す。ここで日付が替わるまで鍛錬に打ち込む見習い、彼らはこのウィシドフィードの中でも特に熱心さで上位に位置している。よって、急に現れて不審な動きをする不意の訪問者にも、一瞥をくれただけで反応を終えてしまうのだ。ここには顔見知りと言える人間も、特段仲のいいひとも居ない――ものだと、思っていたが。)………ん……。(水場のある一角に、二人並んで座る子らが居る。光量の加減と位置の関係ではっきりとは判らないが、怪我の処置らしい仕草を見せた一方が、既知の同僚のように見えたのだ。失礼にも二人をじいっと眺めてしまったけれど、それを咎める者は近くにはいない。) 2009/06/22 (月) 00:38 ◆ ポスト :(『おいおい、男だろ?んな情けないこといってないで…んん?』 再び巻いた包帯が、今度はちょっと歪んでいる気がして、また解く。嫌な顔一つしない彼は、人が出来ているのだろう。もしかしたら、謝礼の食堂のおかず一品確保がきいているのかもしれないが。ともあれ、急に変な声をあげ彼に、此方も手を止め顔を上げて) …どうか、しましたか?(ついと出入り口を指差しながら『や、なんかすげえこっち見てる、あの黒いちび助、お前の知り合い?』 と目線で問いかける彼の、その指先の示すものを見やった) あれ? ゾンド君?(止めていた手を動かし、包帯を留める。一度視線を包帯に移して、綺麗に巻かれているのを確認すると、満足そうに頷いてから、立ち上がってゾンドに向かって手を振った) ゾンド君、お疲れ様! 訓練、しにきたの? 2009/06/22 (月) 00:44 ◆ ゾンド :(呼び掛けられたのは、想定にない。厳密に言えば、たった数秒のブランクで此方に気付かれるとは思っていなかった。挨拶の言葉を考えている内に、相手から先手を打たれてしまったのだった。応答の代わりに、二人が休む休憩所へと足を向ける。訓練生達の邪魔にならないように場内の端を辿って行き、先に包帯を巻かれたひとへ、こんばんわ、と言って頭を小さく下げた。)ポスト、こんばんは。……訓練は、あまり、しないから……こう言うと、不真面目に思われても、仕方ないけれど。……怪我を、したの?(彼を見るからに、痛みの欠片も無さそうな様子だけれど。こういった丁寧な処置を見ると、どうしても内心怯むのだ。) 2009/06/22 (月) 00:54 ◆ ポスト :…こんばんは。 うん? 別に、戦う人って、訓練が全部のお仕事じゃあ、ないんでしょう? それに、今の時間なら、自主的な訓練の人ばかりだし。(心なしか、しゅんとしたように聞こえる声音に、気にしてないというように笑って首を横に振る。隣にいた彼も、ゾンドが近づくと立ち上がって、尻の汚れをはたきながら 『んにゃ、擦り剥けただけ。ちょっくらお勉強熱心なオトコノコに教材提供してたってわけよ』) …明日の夕飯のおかず、一品確保が、条件でね。(彼の後にテンポ良く続けていうと、二人、笑いあう。彼は軽く伸びをして腕を振ると 『じゃ、俺戻るわ。これ、ありがとな。お前らもとっとと寝ろよー』けらりと笑いながら言って、ゾンドの隣を通りすがりざま、頭をわしゃりと撫でるようにして、彼は去っていった。その後姿を見送ると、処置したガーゼなどを片付けようと再びしゃがんで) …ゾンド君、訓練じゃなかったら、誰か、探しに来たの? 2009/06/22 (月) 01:04 ◆ ゾンド :……ありがとう。(空気に滲むようなか細い感謝の言葉を、湿気で蒸れた空間に一言だけ零した。訓練生の軽く婉曲を混ぜた喩えには、たっぷり一分半は頭の上に不可視のクエスチョンマークが漂っていたけれど、理解すれば何ということはない。立ち上がった彼は、ここでも年長生なのだろうか。存在感が朗らかで自信に満ちていたから、自然と自分より年嵩に見えたのかもしれない。通り過ぎる時に受けた彼の施しに嫌な素振りは見せず、髪をわやくちゃにされるがままでいた。)そう。教官のひとを、探していたのだけれど……。どこに居られるか、分からなくて。……年配の方なのだけれど。ここには、来なかった? 2009/06/22 (月) 01:16 ◆ ポスト :…あはは、要はね、こんなにきっちり治療しなくても、平気だって言っていた怪我を、僕が簡単な手当ての練習をしているって言ったら、実習をさせてくれたんだよ。(相手は変わらぬ表情なのだが、僅かに困惑している雰囲気は伝わってきて、判りにくかったかなと詳しく伝えなおす。端切れに汚れたガーゼを包むと、掃除に使おうと思っていたゴミ入れに捨てて) 教官さん? …うーん、そういえば…ここに入ってきたときに、入れ違いで出て行ったおじさんがいたけれど…その人かなあ? 何か、用事か、約束していたの? だったら多分、訓練場にいったら、誰か知っているかも、しれないけれど…実技、担当の人っぽかったから。それとも、この時間なら、朝の会議に向けて、ウォールームとか…?(むむ、と首を捻って考える。出入り口の扉を意味なく見つめて、他の人なら判るかなと少なくなっている見習い達を見渡した)  2009/06/22 (月) 01:24 ◆ ゾンド :そう。それで、おかず一品を、交換条件に出したの。(細に入った説明を聞いてから、ようやっと先程の事情を飲み込めたようで、こくこくと了解の合図に頷く。まだまだ、一を聞いて十を知るには遠く及ばない。)用事か、約束事を頼もうと……もしかすると、時間を長く割かせてしまうかもしれないから……教官さんの、予約を取っておこうと思って。(ポストにつられて訓練所の出入り口を見遣ったけれど、当たり前の事に、そう都合よく探し人は現れなくて)実技の方?……探していたのは、そのひとだった。でも……ウォールームで仕事中なら、邪魔をする訳にはいかないかも。(まだ汗を流している最中の見習い達は、此方には目もくれないでいる。私事で呼び止めてしまうのも、気が引けるのだ。)ウィシドフィードに居て長い教官さんに、尋ねたいことがあって、あちこち探していたの。(既に、今日の捜索については諦めの気持が強くなっている。まだ問われてはいないけれど、隣に居る少年に、自分から動機を零した。) 2009/06/22 (月) 01:38 ◆ ポスト :そういうこと、かなぁ。…まあ、交換条件って言うより、何かお礼したいんですって言ったら、『じゃあ、肉とっといて肉』…って。(見習いの口調を下手くそに真似しながら、その語調にこもった切実さを思い出して、くすくすと笑う) …そっかぁ、教官さんたち、忙しそうだものねえ。クリーガーさんとか、ルクセリード様たち、教官をしているって言っても、他の仕事も多いだろうしねえ。…って、ゾンド君、ちゃんとお仕事頑張って、いるじゃない。(先のしゅんとした様子を思い出して、悪戯っぽく笑うと、凄いねえと感心したように言い足して) …うん、他の皆さんも、ちょっと、忙しそうだし…どうしよっか…あ、あれだったら僕、教官さんに伝言しても…(少なくとも、今の時間ウォールームに行っても、自分のほうがさしてとがめられないだろうと考えていた矢先、不意に声がした 『…あに、教官殿にアポいれんの? したら、俺、明日の訓練概要聞きに行くから、そんとき頼んどくか? ああっと…ちび助、名前は?』 直ぐ傍で、先の見習いが立っていた。吃驚して彼を仰ぎ見る。どうも、まだ帰っていなかったらしい。頭が水に濡れていた。ゾンドを向いて、名を尋ねる) 2009/06/22 (月) 01:52 ◆ ゾンド :訓練生の、体作りには、必要な食材だからだろうか。(くすくす笑いの少年とは対称的に、こちらはやけに真面目くさった様相で、得心が行ったというような口振りだった。)二人を含めて、皆、あまり時間の余裕があるようには、見えないから。移動も近いようだし、………凄い。それは、なぜ?(ポストの発言の前半には全くの同意を示したが、最後の一つには心当たりが無かった。この要塞では巡回任務も無いし、訓練もごく稀に受けに来るだけなのに。思考がぐるぐると回っている間に現実的な案が同僚の少年から出されたけれど、より一石二鳥な幸運が降って沸いたので)………あの…ありがとう、ございます。…それでは、お言葉に甘えます。ゾンドと、申します。(戻って来ていた見習いへ、へこりと浅く頭を下げた)すみません、お手数をお掛けします。ほんの30分で構いませんので、お願いしますとお伝え下さい。 2009/06/22 (月) 02:05 ◆ ポスト :だろうねえ。直ぐに、無くなっちゃうし。殆ど争奪戦に近いから… (頷き一つ返すと、食堂の小さな闘争を思い起こして、しみじみと細く長く息をついた。移動後直ぐに、食堂と風呂場の騒ぎが洗礼となって脳裏に焼き付いている) …そっか。そろそろ移動時期も、近いんだよねぇ。 …え? だって、お仕事の訓練とか、戦う人でも書類をやったりとか、あるのに、わざわざ教官さんに教えを請いにいこうなんて、凄いじゃない。僕だったらきっと、見習いの人に稽古つけてくれって行って、終わりだと思うし。 頑張りやさんなんだねぇ。うん、偉いなぁ。(手をぽんと打って、にこにこと笑いながら小さく何度か頷く。うん、本当に偉いな、と失礼なほどの子ども扱いで、相手の頭を撫でようとする。直後、自分の行動の失礼さにはっとして) …ご、ごめんね。ゾンド君も、戦う人なんだから、僕より、強いのにねえ。何やってるんだろうね…(気恥ずかしげに布飾りを弄りながら、見習いを見やった。彼はゾンドの言葉に鷹揚に頷くと『おう、ゾンドな。了解了解。あんま、俺みたいな訓練生に謙んなー? そういうのはよ、竜騎士サマか教官殿限定でいけ。疲れっから。 ま、あの人積極的な奴大好きだから、三十分といわず、一時間でも相手してくださるんじゃね? んじゃ、そういうことで』 からからと笑いながら言うだけ言うと、今度こそ、出入り口を抜けて、その姿は消えていった。お疲れ様でした、とその背に手を振って) …よかったねぇ、これで、大丈夫じゃあないかなあ。…そういえば、ゾンド君って、どういう戦い方をする人なの? 2009/06/22 (月) 02:19 ◆ ゾンド :どこの要塞でも、先着順の競争はあったけれど、特にここは一段と熾烈な気がする。争奪戦という喩えにも、頷ける。(食事の時間でも、なるべく後の方から出て行くひとは、いつでも大抵傍観者に近い位置に居る。悪く言うとすれば、対岸の火事だった。)見習いのひとたちが、技量として不足と思っているわけではないけれど、どう言えばいいのか……。……教える側としての経験が長いから、教導が分かりやすい、といった所だろうか。(こちらに伸ばされた手が慌てたように引っ込められたのに、却って何事かと思って瞳を瞬いた。帽子を弄くる子を見ていると、逆に此方が何か恥ずかしい事をしでかしたのかと、心配になる。)大丈夫。気にしないで。気にしないから。……いえ、初対面のひとには、失礼がないようにと。…はい、では、また。(砕けた口調のひとの快活さには、素のままでも気圧されそうになる。明朗な雰囲気の見習いが去る背に、もう一度の軽い会釈で見送った。)大丈夫だと思う。また後日、朝礼のときなどに、自分からも挨拶をしておきたい。………大雑把に言って、後衛に属してはいるけれど、自分でも、カテゴリ分けには苦慮している。我々は、魔法にも弓にも、門外漢だから。そもそも、実戦そのものに、あまり遭遇した経験がなくて。 2009/06/22 (月) 02:39 ◆ ポスト :…本当にね。あんなに急いで詰め掛けて、かえって怪我をしないかって、思うんだけれど。特に、お風呂。(押し寄せる波のような情景に、眼を白黒させながら対応に追われるのが日課だが、最近ではそれも微笑ましく思える程度にはなったなあと感慨深く遠い眼をする。風呂に関しては、自身の身体の問題上、それなりに優遇してもらっているので、相手と同様、傍観者だが) …ああ、そっか。見習いの人たちだと、自分の訓練に一生懸命で、あんまり、一緒に頑張るっていう、雰囲気じゃあないのかなぁ? 特に、今って、待機の人たちに教えてもらいたいって言うのに、一生懸命な感じだしねぇ。(得心が行ったか、頷きひとつして。そろそろまばらな訓練所をみやる。残っているのも、自分の道具を片付けるために居るので、もう掃除をしてもいい頃合かもしれないなと、内心呟く) …あはは。ありがとうね。ねえ、ゾンド君、撫でても、嫌に感じない?(引っ込めた手を再び差し伸べて、尋ねる) 後衛って、ええと、後ろのほうで援護とか、するひとなんだっけ? …そっかあ、あんまり実践していなかったら、ちょっと不安だよねぇ。ええと、それじゃあ素手で戦うっていう、わけじゃあないよね? 後ろの人だし…(弓も魔法も使わない後方支援とはいかなるものかと、少ない知恵を絞って考え) 2009/06/22 (月) 02:52 ◆ ゾンド :ん……その通りだと、同意する。お風呂では、滑りやすいということもあるから。訓練が全体で一律の時間に行われるから、利用が短い間に集中してしまうのかも。かといって、ローテーションが組まれないのも、何らかの訓練上の意図があるのかも。(食餌についても入浴の時でも、自身の貧弱な体は、よく心配をされる。逆に申し訳なくなって、自分も時間をずらして入るようにはなったが、それだと今度は女性陣との鉢合わせが問題として浮上する。表情にこそ出ないが、ウィシドのお風呂にはあまりいい思い出がない。)快く胸は貸して貰えると言うことだけれど、やっぱり、気後れしてしまって。彼らは皆、問題が無いと言ってくれるから、結局は、自分の心構えなのだと思う。(ポストの部屋への目配せは、これで何度目かになる。そういえば、ポストの用事は何なのだろうという疑問が浮上し始めている。先に説明してくれた応急手当の実技だって、本来の目的ではないのではないかと思うのだ。)嫌では、ないけれど。色んなひとが触れてくれて、むしろ心地良いと感じるときが多い。(無用に頭を差し出す訳もなく、このままの姿勢で、ただじっと動かずに居た。)敢えて挙げるなら、投擲に、近いかもしれない。その場所の環境と、手持ちの道具で最善と思うことをするだけで、特定の武器は持たないから。 2009/06/22 (月) 03:10 ◆ ポスト :もしくは…早くお風呂に入らないと、食べたいものがなくなっちゃうか、食べたいものをとっちゃうと、快適な時間に入れないか…どっちか、なんだろうねえ。単純に、人数が多いっていうのも、あると思うけれど。(基本的に食堂を終えてから入浴、という順番で行くので、真実そうかは定かではないが。額に手をあて、僅か考え込んで嘯き。大変だよねぇと何処か遠いことのように呟いた) …うーん…他の人たちの、訓練の邪魔はしたくないって、ことかなぁ。あはは、ゾンド君はいい子だね。 遠慮しちゃうのは、なんだか、判る気がする。此処の人たち、本当に頑張っているから。どんなことでも。(相手から、了承と取れる返事を受けると、嬉しそうに笑いながら、何処か小さな子供にするような手つきで、相手の黒髪を梳くように撫ぜる。数回やって満足したのか、頭から手を離し) そうだねえ、優しくでも強くでも、撫でてもらえるのは、嬉しいよね。大きくなったら、恥ずかしいって、思うときがくるんだろうけれど。(いいながら、相手の後ろの訓練場を見やる。がらんと人気のいつの間にかうせた、その場所を見やってよし、と口の動きのみで呟き) あ、そっか。ナイフ投げとか、あるんだったねえ。うっかりしてた。そっかぁ、状況に合わせて、武器を使い分けるって、なんだか、格好言いね! …あ、ゾンド君。僕、そろそろ掃除を始めるから、もう上がって休んで? 明日は、教官さんと訓練なんだから!大事にして、寝ないと。(にこにこと笑いながら、相手の肩にぽんと両手を置いて、くるりと出入り口にその体を向けようとする)  2009/06/22 (月) 03:24 ◆ ゾンド :(当事者ではない子供は、ポストの遠い目をした呟きに首肯で同意するしかなかった。この生活サイクルはそれはもう昔の時代から受け継がれている伝統の筈で、余所者から見れば想像を絶していても当人にとっては当然の事柄なのだろうから。)……我々も、大きくなれるかは、分からないけれど。(薄く目を瞑って、柔らかい手付きのかいぐりを味わった。素手の感触が離れてからゆっくりと欺瞞の目を開いて、足元の床を見詰める。容貌はとっくに二次成長期に入っていてもおかしくない子供は、幾つもの要塞を渡り歩いても一向に背の伸びる兆しがない。過去にありえない体調不良も、最近になって数回味わった記憶も鮮明で居る。)いや、どうか手伝わせて欲しい。ここに一人っきり置いて行くなんて、できないから。用具入れの場所は知っているから、早目に終わらそう。(広々とした訓練場を一人でなんて、ただでさえ朝の早い非戦闘員一人に任せる訳にもいかない。掃除用具の置き場所を探しに休憩所を離れて―――まずは掃き掃除から始まるのだろうか。次には雑巾掛けだって、控えているのだから。) 2009/06/22 (月) 03:39 ゾンド【退室】 (2009/06/22 (月) 03:39) ◆ ポスト :何を言っているの。大きくなれるよ、大丈夫。…僕より背が高く、なるかもしれないねえ。うん、ゾンド君綺麗な顔をしているから、素敵なお兄さんになるだろうなあ。(床を見つめて動かない相手の頭頂部に、もう一度ぽんと手を置いて、自身有り気に断言した。相手が異種で、外見の成長が望めない種かもしれないということは、念頭に無いらしい。朗らかに笑いながら大丈夫と繰り返して) え、ええ?! そんな、良いの…? ごめんね、気を使わせちゃって…ありがとうね。 …あ、掃除道具、こっちなんだ。(朝早くから肉体労働が待つ戦闘員に、自分の手伝いをさせることが申し訳ないと思ったものの、時間帯を考えれば有難い申し出でもある。こうなればささっと動いて、彼を早く休ませなければと、気合を込めて拳を握って頷くと道具入れへと足早に近づいていく。本格的な掃除は、夕食後に行っている。今からするのは自主訓練した人たちの後始末のようなものなので、さほど時間はかからない。乾いたモップでゴミを集めてから、ごみを落としてそれをぬらして拭き掃除。訓練道具の数を確認して終わりだ。相手には、その確認をしてもらおうと、背中に向かって声をかけた) 2009/06/22 (月) 03:51 ポスト【退室】 (2009/06/22 (月) 03:51) HIGHLAND FORTRESS 峠の要塞(閉鎖しました) http://h-f.sakura.ne.jp/kariken/index.html BACTERISM MATRIX http://bacterism.matrix.jp/ PCキャラページ http://tryx-quad.sakura.ne.jp/zond.html