題名:ミッション・アルカディア到着 登場隊員:ブラスト・ゾンド(オル・ベッテ要塞) ブラスト【入室】 (2009/09/19 (土) 22:05) ◆ ブラスト :久しぶりだなぁ・・・! 生まれの空気はなかなかいいね!(『だな! アタイもくっ付いて来た価値があったってもんさ!』こんな会話と共に、任務が――始まった。 一足先に移動を終えて、到着した最前線の要塞、「オル・ベッテ」。 半分木、半分石造り――とは言えど、ほぼ木造だ。 ほぼ全てが石造りの自分たちの住処と比べると――どうしてもボロボロに見えて仕方がない。 しょうがないとの声も有るが、流石にまだ慣れるという感覚はない物だった。)イレナは、じゃあここで待機だね。 ・・・あまり危険な様子だったら、集落に一時的にでも帰ってて。 あそこなら、ここよりも設備も有るし・・・。(『何言ってんのさ! テメーおいてけるわきゃないだろ?』)まぁまぁ・・・。頼むよ。(『チェッ・・・。』赤鱗の彼女の反論に気おされそうになりながらも、どうにかこうにかなだめすかして条件を飲ませる。 ここは、危険だと勘が告げていた。) 2009/09/19 (土) 22:14 ◆ ブラスト :(風は正直だ。 風に乗って時々香る虫除けの香、それにかき消されるように混じる死体の腐臭。ざらりと翼を撫ぜるゴミ。 そして――ふと香る血の匂い。 香水のラストノートに相当するような薄い香りだが、自分の心臓の鼓動を強く打ち付ける。 如何に凄惨な事態が外には広がっているのか。 また、今までの制御されてきた殺しの技を全て開放できるという喜びと期待――理性と獣性の狭間で、自分の心は強く揺れた。 赤鱗の彼女を守り、無事に生きて帰るために、選択肢は選べない。 殺した相手への弔いの鐘を鳴らしている余裕は――微塵とてなさそうだった。)・・・イレナは、先入ってて。 負傷者の為の傷薬の準備とかも有るだろうから。 忙しくなるよ!(『応!』そう、声をかければ赤鱗の彼女は駆けていく。 場には、自分が取り残される格好だ。)・・・戦場、か。(幼いころから聞かされていた、戦いの場。 聖域にして地獄――覚悟を決め、白刃の合間を踊る気魄は有るか? 自らに、問った。) 2009/09/19 (土) 22:24 ゾンド【入室】 (2009/09/19 (土) 22:28) ◆ ゾンド :(エンデュミリオンとは雲泥ほどにも気候に違いのあるオルベッテとはいえ、緯度にはあまり違いはないらしい。ウィルゴほどの月にもなると、日が暮れるのも随分と早くなった。石畳で舗装をされた街道を下りながら、ようやく見えて来た要塞の篝火に安堵した。荷物を載せた大八車の持ち柄を一度放し、再び手の握りを調整して掴む。荷物を落としてはいない筈だけれど、確認の為に背後に控えるそれらを振り返る)嵩が減ってる……?萎びてしまった?(個体としての馬力が余りにも惨めなものなので、少年の退くそれは確かに大八車と言うけれど、実質はそのミニチュア版の、猫車を前後逆に牽いていると見られても仕方のないような奴だった。積載は、自分では使わない荷物が九割方を占めている。それらは虫除けの薬草と、香の材料ばかりだ。行き駆けの駄賃に些細なものの輸送を頼まれて、街道を歩くこと数時間。少年は比較的に密度の軽いものを任されていた。明らかに積んだ当初から高さの減っている荷物を眺めて、特に深くは懸念せずに、要塞の検問に向かう。詰めている衛兵はわしゃわしゃと薬草の山に手を突っ込むと、軍規手帳の提示だけで通してくれた。広場を通過するけれど、倉庫はどこにあるのだろうか。) 2009/09/19 (土) 22:33 ◆ ブラスト :(覚悟はできている。 死ぬ覚悟、生きる覚悟。 殺した相手の遺志を継ぎ、背負い、そして殺し殺される覚悟。 『祈る者を神は見放す』。祈る事は許されない。 この地で生きるなら、すべては技術の1点に集約される。 運は絡むという事はなかった。 父も、母も、そして、自分の下に生まれた弟達も。 この地で生きている。 守る。 攻める刃よりも、守る刃が強いのだ。 覚悟と気合。 そう、心に決めたとき、「――OKですね。」そんな検閲の声が、つかの間の静寂を破った。 どうやら、仲間達も追いついて来てるらしい。 そちらの方を振り向いて、大八車を押す姿を見つければ)――あ! 押しますよ! 大丈夫ですか?(そう、ゾンドの方へと向かおうか。 力なら、有るのだ。) 2009/09/19 (土) 22:39 ◆ ゾンド :(なにぶん初めての要塞であるから、まずは立地や内部構造の把握から始めたい所だったけれど、こうして嵩張るばかりの荷物をまず先にどうにか処理しなければ何も始まらない状態だ。多くの要塞倉庫は中庭に面した場所か、もしくは裏手にあるものだから、その前例に従って探そうと思ったのだけれど)ん……ありがとう。……先に、着いていたの?これは、荷物は薬草ばかりで、重そう見えても見かけだけだから、大丈夫。(傭兵部隊に所属する同僚の声が聞こえ、そちらの方へ振り向くと、確かに記憶にある声と一致する顔があったのだ。こんばんは、と暢気に静かな声の挨拶をして、頭を垂れて会釈する。)倉庫の場所は、知っている?食料などではないから、そう急がないのだけれど。(一応受け取り届けを兼任する紙片も持参してはいる。ブラストにそれを見せてから、自分も書面を覗き込んだ。だが、そういった面倒な手続きや規則がまだこの要塞で生きているかどうかには自信がない。) 2009/09/19 (土) 22:55 ◆ ブラスト :あ、良かった・・・。(大丈夫との声に、そんな第一声。 相手の体には少々大きな物ではあったから。 自分にとっても始めてのこの要塞。 大体場所の予想は空から見たときについてはいたが、いかんせん自信がない。 相手の見せた紙を自分も確認程度に覗き込みながら、場所について悩む。)う〜ん・・・。 実を言うと自分もこの要塞初めてなんですよね。生まれの集落とかその周辺だったらほぼ庭に近いくらいなんですけど・・・。 検閲のヒトに聞いてみては?(そんな、とりあえず無難なカードを。 内心は、少しあせっていた。 薬草を積んでいるのが見えたから。 萎びている。 萎びてしまうと、使い物にならないものも多いからだった。 ちゃんと、乾燥させるなどしないといけないのだ。 余談では有るが、熱帯地方の倉庫は地下か、高床式の建物の中が相場だ。 地上に直に立ててしまうと、湿気やスコールに悩まされるだけでなく、虫の害が酷くなる。) 2009/09/19 (土) 23:06 ◆ ゾンド :(相手の出身はぼんやりとしたイメージしかなく、自分と同様に初めて訪れる要塞だと知っても、あからさまに落胆の声などは上げなかった。もし知っていればもうけもの、ぐらいに思っていたから。頬に人差し指を当てて、微かに首を傾げて思案の様相を呈する。そのままの格好で背後を振り向き、さきほど一度通ってきた門を眺めて。)検問のひとに?身近なひとだから、それが一番手っ取り早いかも。少し、ここで待ってて、聞いてくるから。(長々と待たせるのも悪いから、せめて早歩きで向かう。検問所の仕事が緩やかになった隙を見付けて、二言三言の言葉を交わせば、最後に兵隊へ礼を述べてから戻ってきた。)中庭の、井戸の傍に乾かし場があるみたい。そこへ引き渡して来い、って。目的地には大きな篝火があるようだから、それを目印にすると良い、という事も聞いた。(聞いたことをほぼそのまま同僚へ伝えると、先を急ぐべく小ぶりな大八車の柄を掴んだ。遅くもなく早くもない、ひとが歩く程度の巡航速度で、柵伝いに進み始める。ディラマンの顔色から心理を察知する能力は無いから、相手の懸念を知る由も無かった。) 2009/09/19 (土) 23:18 ◆ ブラスト :なるほど。 場所が分かれば早いですね。(そう、聞いてきた事を受けて。 相手がお使いの途中である事は分かっていたから、進み始める相手の大八車の後ろについて)付き合います。 少しでもお手伝いしたいですし。(そんな事をいつもの笑顔でいいながら、相手の荷物の行く先を追うように、ゆっくりと歩みを進めた。 このスピードなら、まぁ大丈夫だろう。 不安を打ち消すべく、そんな事を自分に言い聞かせつつ。  ――歩みを進めながら、ふと思考をめぐらせる。 戦う理由について。 答えを出そうというつもりはない。 少しの時間の合間をつぶすつもりだけだった。 でも、すんなりと答えは出てしまう。 「目の前の仲間を守る」 これだけで十分か、と。) 2009/09/19 (土) 23:32 ◆ ゾンド :そう。手伝って貰えるというのは嬉しい。複数の仕事があるかどうかは、まだ分からないが。(想像の上では、どこか大規模な薬草の集積場があって、草の山をどこかに流し込めば終わりだと思っていたのだが、どうも色々と保存などの工夫が為されるらしい。この積み荷の載せ換え作業などがあれば、彼に頼み込むことも選択肢に浮かんだ。)――……どうしたの?失礼ながら、なにか、上の空みたいだけれど。(後ろを歩くひとの顔色なんて、後頭部に視野でも開けていない限り分からないものなのだろうが。柵に沿って進む少年は唐突に不意打ちを仕込んだ。質問の内容が曖昧なのは、そもそも問い質す根拠も薄いものだったから。) 2009/09/19 (土) 23:40 ◆ ブラスト :(ビクゥッ! と反射的に肩が跳ね上がった。 考え事をしていたがゆえに、思考を当てられたような気がして。 むせるような咳払い一つして、相手の問いに答える。)・・・いえ、ちょっと、移動の合間をつぶすために、「戦う理由」について、考えてたんです。答えを出そうとか、そんなつもりさらさらなかったんですけどね。 目の前にいる仲間を守れればいいかな・・・って、簡単に答え出ちゃいましたけど。(そんな、いつもと変わらない口調。 でも、答えが出るというのは、気持ちのいいもので。 そんな気持ちを反映してか否か、声は心なしか明るさを増していた。 答えが出ない問いに対しては、何回も同じことを考えて、答えを集積していくに限る。 時間は、たくさん有るのだから。  ――道中をしばらく進めば、そろそろ篝火が見えてくる頃合だ。 ゆっくりと、歩くような速さでは有るが、確実な一歩一歩を進めていた。) 2009/09/19 (土) 23:50 ◆ ゾンド :………それで、あなたが心理面において明瞭に啓けたのならば、良い事だと思う。けれど、意外には思った。傭兵はみな、生活の為に選択した生業を続けているものだと考えていたから。……大丈夫?暑くない?(そういうものかと納得して、心底から肯定の意を示した。背後を進むひとの朗らかな声色と比べれば、その口調は酷く怜悧に聞こえてしまうかもしれないが。抽象的な問答を長く続ける気はなく、じき、蒸すような気温の上昇と共に遠くから見えて来た篝火の、大仰に揺らめく火炎へと足の舵を切る。そうして、五分もせずに乾かし場へは到着した。)薬草の葉を、なるべく重ならないように広げて、乾かすみたい。(現地の様子を一目見てから、概略ながらも手順を想像した。簡素で屋根の省略された高床式とも言える、木組みの台座に筵を敷いただけの乾かし場だ。筵の上に薬草を広く拡げて、篝火の炎が発する熱でで乾燥させるらしい。) 2009/09/20 (日) 00:01 ◆ ブラスト :大丈夫です。 気温変化には強いですから。 ・・・ただ、傭兵って、生業で続けていたとしても、戦う理由がお金のほかになくなると続けていけなくなってしまうものなんですよ。 相手の命を奪う仕事なんですから・・・。 倫理観が伴わないと、戦場で足は動かない。お金だけを理由にすると、忠誠心さえもなくなってしまう。(相手の怜悧にさえとれるその言葉には、こちらの言葉で柔らかく返した。 庸兵則にも載っていることであり、自分にとっての父親からの教えでもあるから。  相手の歩みに合わせて、ゆっくりと舵の方向へと足を向ければ、相手の説明を受けて。)こうやってやるんだ・・・。(そう言って、作業の工程を想像した。 引渡し先の相手をゆっくりと探しながら。 忙しい時期でもないし、ゆっくりと探せば、見つかるのはそう遅くない話だろう。) 2009/09/20 (日) 00:14 ◆ ゾンド :……??資本金に余裕ができたのなら、危険な一線から身を退くのは自然な流れと思うが。老齢と共に肉体も磨耗するのだし、無理に続ける理由もないのでは?(暫しの思考のあと、平坦な声でしつこんを続ける。傭兵どころか、一般の民間人にすら倫理や忠誠を前提としない思考を持つ者は、あまり周囲の人間からは聞かない弁舌に興味を持ったのだった。少年の手際は緩やかながらも確実だ。木組み台座へ大八車を横付けして、あとで香となるのだろう薬草を一房摘み)受取証は、あとで要塞の幹部か、我々の上官に渡せばそれでいいと思う。…周りには、担当者はいないみたい。火の番がいないというのも変だけれど、これくらいの分量なら、我々が行ってしまえばいいのかな。(ブラストへは一応意見を求めたが、その同意のあるなしに関わらず、少年は薬草の束を両手で掴んだ。さっさと作業を始めてしまうつもりらしい。) 2009/09/20 (日) 00:23 ◆ ブラスト :確かに、そういう考え方も有るでしょうね。 でも、自分たちはお金のために傭兵やるばかりじゃないです。 戦いが好きでなる人や、それこそ、忠義のため、上司の名声を聞いて、彼に仕えたいと思って傭兵として自分を売る人・・・。 色々いるんです。(そう、相手の言葉を受けて、自分の解釈を。  ――実際そうで、お金ばかりが目的ではないのだ。 戦闘を受け持つ兵士をマネージメントする総合商社的な側面も持っている。 戦いで名声を上げんとするもの、お金を求めるもの・・・。 彼らのニーズを満たすためにスキルを教えて生計を立てるのが自分たちの集落でもあったからだ。 ――相手の作業を確認して、自分も合わせるように)でしょうね。 自分たちでやってしまいましょうか。(そう言って、一房手にとって手で広げる。 手際はいいほうではないけれど、丁寧に、ゆっくりと続ければ、何とか形にはなっていくだろうと。) 2009/09/20 (日) 00:32 ◆ ゾンド :なるほど、職業の一端とばかり思っていたから。自己実現の足場として傭兵を選ぶという発想も、あるということか。(同僚の説明には然りと深く頷いた。兵士という大げさな括りでは同一とはいえ、実質的に自分とはまるで畑違いの世界のことだから多くは想像で補完しなければならないにせよ、彼ら傭兵の立脚点を見る視野が広がったのは、素直に喜ばしい事だ。)分量は大八車一台分だから。時間はそんなにかからないはず。(ちまちまとした手作業にも特別秀でている少年ではないものの、こうした効率こそが至上の労働集約作業には比較的に慣れている。大きな塊を筵の上に載せてから、ざぁっと腕で凪いで広げる程度の大雑把なもので十分。要点は作業のスピードと、捌く量なのだから。) 2009/09/20 (日) 00:45 ◆ ブラスト :そういうことです。 色々いるんですよ。 傭兵って。(そういえば、穏やかな笑顔を見せた。 仲間のやっている薬草を広げる作業をみて、見よう見まねで作業を行っていく。 大きな手でひとつかみして、ばっと上におくと、くくった紐を取って、腕で薙いで綺麗に広げてを繰り返す。 2つの手でやるよりも、4つの手のほうが早いのは当然の事だ。 少しづつでは有るが、量は確実に減っていた。)ですね。 やってしまいましょうか。(相手の言葉に、相槌を一つ。 同じ作業を繰り返しながら。 そんな中で、作業をやりながら、問う。)最近、何か有りました? 特に何もなければいいんですけど。(そんな、他愛もない世間話。 仕事をする上で、こんな会話は良くある話だ。 でも、意外と重要。 仲間の体調や、気分の落ち込みなどを感じ取れることも数多い。) 2009/09/20 (日) 00:58 ◆ ゾンド :(見た目としては随分と大量に思えていた物資も、こうして筵の上に拡げてしまえば、そう大した物量ではなかった事に気付かされる。二人でさっさか捌いていれば、ものの30分も経たないうちに大八車の残留分は三分の一も無くなった。ごうごうと燃える篝火の傍での肉体労働であるから、体温がすこぶる上がってしまうのは避けられない。発汗によって冷却する能力を持たない種族は、リュックから水筒を取り出してちびちびと飲み始めて)くらげ。ドゥーレル軍港要塞に二週間以上も待機していたけれど、兵士の殆どはくらげの処理と漁師への援助で大慌てだったみたい。エンデュミリオンでは、何か大きな出来事はあった?(一息ついてから、また作業を再開する。この調子で行けば、あと10分掛かるか掛からないかで終わるだろう。そうすれば後に残る工程は片付けくらいのものだ。) 2009/09/20 (日) 01:04 ◆ ブラスト :こっちは特には――無いですね。訓練場が武器禁止で、すごくすごくつまらなかったくらいで。 ・・・・ええ。 くらげ、かぁ・・・。 こっちの集落連合の方でも援助は行ってるだろうなぁ・・・。(意味深な間が開いた、そんな相槌。 ディラマン族の集落連合。 魔物を起源とする他集落からは相手にされない者たちの集落を纏め上げ、文化面、武術面など、不足しているものに対して相互互助と共存繁栄を目的とした団体だ。 知らせはしばらく聞いていなかったが、どうなっているだろうか。 いつもどおり、高峰国に対しても「友好的な中立」を貫き、傭兵の派遣、物資の交易などを行っているのだろうか。 ふと望郷の念が沸いた。  そんな事をいいながら、薬草の束を広げる作業を行っていく。 体が黒い分、熱を持つのも早かった。 汗だくである。)あと3分の1ですね・・・。 がんばりましょう。(そんな、励ましの言葉をかけながら。 この薬草が、薬になる。 本来は、食肉種を魔法処理した薬の方が、数倍強いのだけれど、製法は、出ていない。) 2009/09/20 (日) 01:15 ◆ ゾンド :あなたを含めた傭兵達を始めとして、やっぱり不満は出るものだと思っていたけれど。余裕のある所から拠出して、あちこちに物資を行き渡らせていると聞いたけど、そうした拠点自体が少ないらしいから。人手は足りていても、やはり末端では物資不足が厳しいみたい。(東の文化にも生活にもまるで実態の伴った経験の無い少年の弁だから、具体的な地名や集落名には欠けている情報提供だ。エンデュミリオンの図書館でも読んでいたのは危険な動植物の文献ばかりであり、すぐ隣で作業に勤しむ同僚の故郷が近場に存在するなど、露ほどにも予想をしていない。最後の一塊に手を伸ばすと、その荷紐も解いて薬草をばらす。それを平坦に延ばせば、作業は仕舞いとなった。)ありがとう、あなたの助力で随分と捗った。我々はこれから大八車を要塞に収容してから、シリウス高官を探したい。あなたは、これから? 2009/09/20 (日) 01:24 ◆ ブラスト :へぇ・・・。 なるほど。 でも、意外や意外、こっちはほぼ都会と変わりませんよ? まだあんまりメジャーじゃないですから、知られて無いからかもしれませんけどね。(そんなことを。 何とかなってしまっている。 今のところは。 集落長たちとて、馬鹿ではない。種族の特徴を活かし、努力を繰り返して1000年に近い戦いを生き抜いてきた。 その証拠が今の発展だ。 そういえば、山をくりぬいてトンネルを掘り、山の裏に交易港を作るという考えが、自分が出る少し前に上がっていた。 アレから2年になる。 どうなっただろうか。 そんな事をふと考えたり。 こっちの作業を終えると、やっと仕事は仕舞いとなった。 それに付随する、相手の問い。)どういたしまして。 自分は、これから久しぶりに訓練してこようかと思います。 こっちでもいいし、状況見て集落の方へ一度かえって戻ってきてもいいですし。(そんな、家の近い人のような答えだった。 「一度帰って宿題とって来る」とでもいうような。) 2009/09/20 (日) 01:34 ◆ ゾンド :それは、あなたの集落の話?ごめんなさい。東についてほとんどの情報が、要塞の図書館で手に入る、書籍として取り扱われるやや古い文献からのものばかりだから。(どうやら、自分の故郷を語るらしい彼は、自信に満ち溢れている表情でいる――ような気がする。そもそも自分の出自を極力意識しないように生活を続ける自分の立場から見ては、そうした彼の態度が新鮮に見えた。)では、訓練にしても、郷帰るにしても、気をつけて。自室の確保と朝食くらいは踏まえることを奨めたいけれど、あなたはこの地に詳しいみたいであるし。(自分の意見が薄弱なのを自覚しているから、言葉の外で無理強いはしないと述べていた。会釈をしてから場を離れるものの、暑さで分からなかったが、篝火を離れると冷たい小雨が降り頻っている事に気付く。とても手応えが軽くなった大八車を牽いて、少年は往路よりも随分と早い速度で要塞の裏手へと消えて行った。) 2009/09/20 (日) 01:45 ゾンド【退室】 (2009/09/20 (日) 01:45) ◆ ブラスト :ああ。 なるほど・・・。 でも、2年ないし1年有ればコロコロ変わっちゃうのが自分たちのところでもありますからね・・・。(本当にコロコロ変わるのだ。 下水道が出来てたり、スコールを集めて飲み水に変える仕組みがあったりと。 文明の力を活かしながら、生きるのが誇りでも有ったから。 そんな中。)了解しました。 自室と、朝食だけは確保しておきますね。(実際は蚊帳とハンモックさえあれば寝れてしまう。 簡易寝台でも涼しく寝れるものだ。 そんなことを考えていれば、小雨)・・・雨、か。 今のうちから雨水ためておこうかな。(そんな事をつぶやいて。 雨水とて飲めなくはない。 蚊が沸くのだけは防がないといけないのだけれど。 そんなことを考えて、要塞の中へと消える。 準備が整うと、小雨にも関わらず、訓練に没頭する姿が見られるだろう。) 2009/09/20 (日) 01:51 ブラスト【退室】 (2009/09/20 (日) 01:51) HIGHLAND FORTRESS 峠の要塞(閉鎖しました) http://h-f.sakura.ne.jp/kariken/index.html BACTERISM MATRIX http://bacterism.matrix.jp/ PCキャラページ 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