題名:お熱いふたり 登場隊員:ゾンド・リオ(エンデュミリオン要塞) ゾンド【入室】 (2009/10/27 (火) 21:55) ◆ ゾンド :(しゃく、しゃく。ぼうっと緩やかな火の暖炉が灯る、薄暗く乾燥した部屋。外壁を叩く風の音は昨日から酷く鳴り続き、一向に止む気配がない。パーティルームの一角を、テーブルと椅子を寄せてまで自分の空間を作り上げている少年は、危なっかしい手付きで刃物を取り扱っている。俗にナイフと呼ばれる物と比較してすら格段に貧相なその刃は、むしろ彫刻刀といわれる、工具の一種だった。二つにかちわったシラカバの材木の片割れを、端っこから徐々に削り続けているらしく、それは次第に細く長い棒に変貌しつつある途中である。零れ落ちる木の削り屑は、床に敷かれた麻の敷物に受け止められて、生地のそちらこちらに黄白色の小山ができている。) 2009/10/27 (火) 21:56 ◆ ゾンド :(椅子に座っているものの、自分の体は空白の空間を向き、その視線を下降させた先に床があるのだから、隣に控えるテーブルの主な役割は、上に工具の類を載せることと、つい先日任地の軍港で購って来た種々のドライフルーツを置き去りにしている事くらいだ。予想通りだが誰も手をつけていないらしいので、薄手の清潔な絹の布切れを被せて、部屋の埃から防御させている。)(少年の不器用ぶりは天性のもので、時折平然と彫刻刀の刃や、あるいは露骨にその先端を自分の指に突き刺しているが、少年の反応はと言えば、まるでそれが予想外の事だと言うように、目を数回瞬かせるだけで終わる。自分の指から深々と突き刺さった彫刻刀を抜くけれども、それは全く、泥んこの田んぼに足を突っ込んだ程度のものだと言うのだろうか。泥濘から長靴を抜いたときとそっくりに、周囲の皮膚が瞬く間に指の間隙を蚕食するのだ。) 2009/10/27 (火) 22:03 リオ【入室】 (2009/10/27 (火) 23:11) ◆ リオ :(しっかりと閉じられた執務室の扉の向こう側から、ソプラノが漏れ聞こえるかもしれない。木材を梳る音だけの静寂を、少しだけ破いて。騒々しく音を立ててその扉が開かれ、いつもと変わらず白いマントに身を包んだ軍服姿の少女が転がり出てくる。ぱたぱたと足音を立ててやって来るその手には、黒く汚れた雑巾がしっかりと握られている、筈だった。)――あっ!(――きゅっ、と立ち止まった革靴が音を立てて、大きく見開かれた灰青をゆっくりと瞬かせる。その視線の先に居る黒髪の少年をじっと見詰めている最中に、静かなまでに雑巾が足元に転がった。) 2009/10/27 (火) 23:21 ◆ ゾンド :(やぶからぼうに飛んできた高いソプラノの声に惑わされたのかどうかは分からないけれど、木を削る手先がぐぐっと前のめりに滑って、木材に一本長い溝が彫られた。だが、どうせその箇所はあとで削り落とす部分なのだから問題ない。動揺が露骨に腕前に現れた点は、到底ろくな評価ができたものではないが。ゆっくりと執務室の扉の方へ体ごと向き直って、まずは雑巾を見て、それから来訪者の顔を眺めた。何事かを言う前に、まずは頭を小さく下げてから)………久しぶり。軍規手帳の際は、ありがとう。みんな、まだ、…無事? 2009/10/27 (火) 23:26 ◆ リオ :ゾンド…ほんとに帰ってきたんだ。(落っことした雑巾のことはさておき、問われた言葉にまた目をぱちくりとさせ、――その表情は、少しばかり真偽に迷う顔作りだったかもしれない。)だいじょうぶ、みんな生きているよ。よかった…怪我もしていない?ゾンド、(目立った外傷はないように思えたけれど、見えないところではどうとも言えないから、首を傾げて、子供はててて、と軽い足取りで少年に駆け寄り、)おかえりなさいっ!!(何を思ったか飛び跳ねて、椅子の上に座っている人に向かって抱きつこうと。その手に彫刻刀があるとか作業中であるとかお構いなしだ。言うまでもなく床の上に投げ出された雑巾は、そのまま。) 2009/10/27 (火) 23:36 ◆ ゾンド :(なにやら感慨深い心の動きが胸中で二転三転している少女の瞳を淡々と見詰めて、こちらは矢継ぎ早に放たれる、どこか応答を求めていないような自己確認じみる質問に相槌だけで返事をする。最後のそれは、返事をするべく肺に息を取り込む暇もなかった。少女一人分の質量がそのままこっち目掛けて飛んで来きたのだから堪らない。こちらも大した安定性のない子供は一直線ベクトルの勢いを殺すのもままならず、椅子ごと派手に、後方へ向かって転倒した。ただ、転んだ拍子に出た音は頭を打つとかいうお決まりのものではなくて、びたーん、のような感じの柔らかい、まるでパン生地をテーブルに捏ね叩く風合いの効果音だ。最後の抵抗にバンザイをしているから、先の尖った彫刻刀やら製作中の先の尖った棒切れが、リオに被害を被らせるような下手は踏まない筈だろうが。それでもしかし、床に寝そべったまま、白くて小さな体を胸板の上で受け止めるという、健全な少年少女としては些か見てくれの宜しくない状況ではある。) 2009/10/27 (火) 23:47 ◆ リオ :(そこまで激しく抱きつきにいった覚えはなかったから、ことの顛末に驚いて、うわあと声を上げながら身を起こした。ただ手は床についたままだったから、今この状況を誰かが見たとしたら、少女が少年を襲っているようにしか見えないだろう。こちらに全くその気はないのだけれど、他人に内心を考慮しろとまでは言えない。焦ったあまり転びそうになりながら立ち上がって、バンザイの形で倒れている彼を抱き起こそうと腕を伸ばす。)ご、ごめんねゾンド…!い、痛かったよね。血、血は出ていない?目の前にひよこは飛んでいない?(主に馬や成人といった大きなものに抱きつきなれている身だったから、少しチャレンジしすぎたかと変な反省をしつつ、ずいと顔を近づけてゾンドの容態を問う。酔ってはいないが抱きつき癖のある迷惑な子供である。) 2009/10/27 (火) 23:56 ◆ ゾンド :(確かに人間の頭は毛細血管のやたら充実した部分だから、ちょっと角の立ったもので叩けば容易に大量出血するものだ。ただ今度ばかりはまっ平らな床に落っこちたに過ぎない交通事故なので、これの体調や外皮に影響はない。女の子の細腕だろうといとも簡単に引っ張り上げられながら、まずは危険物である彫刻刀とシラカバ素材をテーブルの上に置いたのだ。)ひよこ?ひよこはとても幼いから、まだ空は飛べないものだと思っていたが。(的の外れた持論を述べて、これで頭の具合は悪くないものと彼女にご理解頂けたかは、自分の判断では分からない。ここまで顔が近いのだから、転んだ拍子に彼女の頭に付着した、細かい木屑の位置もようく把握できる。人差し指と親指で一欠けらずつ丁寧につまみながら、それらの塵芥を除け始めた。)ただいま、戻りました。といっても、もう先日のことだけれど。少しだが、お土産も調達してきたから。 2009/10/28 (水) 00:05 ◆ リオ :(引っ張り起こした体が不思議と軽かったのにあれと思いつつも、少年から言葉が返ってきたのに顔を輝かせれば簡単に吹っ飛んでいった。細かいことはとことん気にしない。)ひよこはおっきくなっても飛べないよ。(にこにこ笑顔を浮かべて答えつつ、自分の頭に木屑が積ってしまっただなんて気付いていない子供は上目遣いで頭上を行き交う指先を眺め、)おみやげ…、戦場なのに、おみやげなんて買えたのか。(子供の顔で、子供っぽく振る舞いつつも、とっさの時に老いた地が滲む人は、おみやげと聞いて瞳を輝かせるよりは、聞いていた激戦区という言葉が先に立って拍子抜けしたようだった。)私は、おみやげよりも、君達が無事に帰って来てくれる方がずっと良いおみやげなんだよ。(そこまで言って、あっ、と無粋なことを言ったことに気付いたらしく、)何かな、おみやげ!(白々しいと思われても仕方もなく、声を張る。) 2009/10/28 (水) 00:18 ◆ ゾンド :位置関係を説明すると。我々の主戦場であるオル・ベッテは、大招門のあるドゥーレル軍港とは徒歩で一日以上の距離が離れている。ドゥーレル軍港要塞はまだ、現地の人々の市場が定期的に開かれる程度の治安であるから、そこで日用品の売買が可能だった。(聞き届けるのが面倒なほど律儀にそういった事を説明したがるひとは、口上の途中で塵の除去が余裕で終われるくらい冗長に話したのだった。少女の言うような精神論にあまり馴染みはないけれど、無碍に切り捨てるほど人非人ではないし、小さく一言ありがとう、と零してから、道具のテーブルを時計回りに半回転、回り込んだ。埃から本体を守っている布切れを取り払えば、小皿に載ったドライフルーツが顕になる。)これだけで、申し訳ない。食べれば終わりのようなものではなくて、あとに残るようなものが良かった?東区の工芸品とかも、候補には上がったのだけれど。これは南国のフルーツを干した物。かびが生えてしまう前皆で食べてくれると、こちらも無駄骨で終わらず、助かる。 2009/10/28 (水) 00:30 ◆ リオ :…………なるほど。(返答の遅延に他意はない。つまり買い物の出来る程度には治安の保たれている箇所がまだ残っているということかと理解して、うんと鷹揚なほど悠長に頷いた。ただ確かにちょっと長くて理解に遅延が生まれたけれど、机の傍に歩むひとを追いかけるように眺めて、立ち上がる。)そんな。(布が取り払われ、露になったおみやげを見下ろす瞳はわかりやすく輝いて、)すっごく、おいしそう!(いくつになっても大きな草食動物の食欲は留まることを知らないのかもしれない。嬉しそうに声を上げたけれど、少年の言葉を聞けば黙って唇を尖らせ)………。君、私の言ったこと、聞いていた。おみやげ、すっごく嬉しいけど、でも帰って来てくれる方が嬉しいって。(大切なことなので二回言って、もう、と呟けば笑う。)そうだな…、後に残る方がいい。果物は後に残らないけれど、君達が生きているだけで、もっと素晴らしいものが後に残るから、何も要らないんだ。(言いつつも、人差し指を唇に当てて、南国のものだというフルーツに視線を投げて) 2009/10/28 (水) 00:42 ◆ ゾンド :聞いていた、けれど………。どういった返事をすればいいのか、思い付かなかった。現実に、既にこの場所に、あなたの言うとおり、無事に戻っているのだし。当たり前の、自分の目で見てくれれば分かる事が、あなたにとって最良の物事と言われても、それではこちらの…………何と言い表していいのか、分からない。………ごめんなさい。(彼女の不満は理解はできるが、こちらの胸中を言い表す語彙に著しく欠けていて、結局はそんな、情けない謝罪に行き着いてしまった。何事にも押しの弱い性格をしているそれは、そんな程度のものだ。)パイナップルと、キウイフルーツと、マンゴー、と、商品の陳列籠には書いてあった。どんな植物のどんな実だったかは、図書館で調べなければ詳細を引き出せないけれど。……どれも、すごく甘いものだから。単体で食むよりもお茶請けにした方がいいかもしれない。 2009/10/28 (水) 00:50 ◆ リオ :謝らなくてもいいんだよ。(なんだか責めるようになってしまった。謝られたらへらりと笑って、その黒髪を撫でようと思って手を伸ばす。)んんと、難しく考える必要はない。でも、君にはまだ早かったのかな。(避けられなければよしよしとその手は慰めるように動くだろうか。)心配していたんだよ。君みたいな、小さな子ばかり、東に行かされて…(彼らの選択はどうあれ、そんな言い方をして、口を一度噤めば、瞳を瞬かせて黒目を見つめ)年寄りは心配性なんだ。だから、君の文字を手帳に見て、すっごく嬉しかった。(手帳には書けなかった細かいことをつらつらと言い述べて、果実についての説明に頷けば、テーブルの方に視線が留まる。)東はやっぱり、綺麗な色のものが多いね。キウイは…あまり食べたことがない。(わくわくと足元を上下しつつ、その中でも緑色のそれをじっと見詰め、) 2009/10/28 (水) 01:04 ◆ ゾンド :(実の所、他の生物の例にも漏れず、この少年にとっても頭部という部分は急所の一つであるから、そこに触れられるというのは若干の度胸が要るものだった。しかしまさか露骨に嫌な顔をする訳にも行かず、顎を引いて目を瞑って、降りてくる手を大人しく待ち受ける。自分よりも背の低い少女に幼児扱いされているのだが、そういったものにあまり頓着は無かったし、おこがましくも他者に触れられるのに慣れているという要素もあったから。)北と西の適正を考えると、これは仕方のない、事だから。どの任地も危険性の要項こそ違うけれど、いずことも過酷なことに違いはない。………セレスが東に来てくれて、定時連絡の必要性について指摘を頂けたから、我々の瑕疵にやっと気付く事ができた。彼には感謝したい。本当は、心配をかけてはいけない筈だったのに。(天日干しにしてあるから、これらの見てくれは干乾びた紙切れのようで不恰好ではある。反面その香りは芳醇で、少し鼻を近付ければ甘酸っぱい芳香に忽ちにして鼻腔を占拠されるだろう)キウイフルーツはかなり、酸っぱいものもあるから、気をつけて。……分量はだいたい、一人に一切れずつだけれど、あまり放置が長くなるようだったら、一気に食べてしまって構わないから。悪くならないうちに。 2009/10/28 (水) 01:17 ◆ リオ :小さい子はみんな北だったら良かったのに。(適正がどうのと現実的かつ真っ当な意見を言われているのにも関わらず、我儘を漏らさないではいられないようだった。戦闘員といえど、子供を激戦区に飛ばさずともいいだろうと思わずにもいられないのだ。)みな、そう言うけれど。君達はまだ幼いから…、もっともっと危険に思える。……セレスか、そうか、私は彼にも感謝しなければならないな。(パイナップルとマンゴーの違いは、正直色が似ているだけあってよくわからなかった。匂いだって、正体が人間ではないものの犬でもないから、それらを嗅ぎ分けてどうと言えるわけもなく、首を傾げればすんと鼻を鳴らして、色では自己主張の激しいキウイの一欠けらをひとつ摘む。ひょいと口に入れて、なかなか歯ごたえがあって両手を頬に添えて咀嚼すれば、飲み込んで。)……おいしい!ううん、一気だなんてお行儀が悪いよ…あ、そだ、これでケーキをつくろうよ。みんなで切って食べたら、きっと楽しいよ! 2009/10/28 (水) 01:31 ◆ ゾンド :北はもう、騎馬と竜騎士の定員が、あるから。……でも、大丈夫。これからは時々に、報告書提出の為に誰かが戻って来るはずだから。……ローテーションさせたいから、我々は次は来れないかも、だけれど。(激戦区とはいえ、流石に少年兵どもが露骨に死傷率の高い地域に送られるなど、間違っても無かった。代わりに誰かが死んでいるという惨たらしい事実がその裏面にあるとはいえ、向こうの要塞も、そこまで非人道的ではない。)……よかった。好みに合わなかったら、大変だったと思う。………ケーキに、するの?……加工が難しいから、それは、分野が得意なひとに、任せたい。アーモンドもあるのだけれど、これもケーキに合う?出来上がったら、執務室にもお裾分けしたい。(自分の作りうるお菓子類といえば、工程も材料の調達も安易なポップコーンとか、あるいはヨーグルトといったその程度のものだ。計画的に段階を踏み、緻密な作業が要求される焼き菓子などは間違っても現段階では無謀である。ケーキだなんて、スポンジを作ることすら危うい。) 2009/10/28 (水) 01:41 ◆ リオ :うん、しょうがないね。――あっ、では、今帰って来てるのは、ゾンドだけだったの?(みんな帰って来ているものと思って居て、首を傾げて問いかける。少し肩を落としたまま、)ケーキは、難しいかなあ。あ、刻んでマフィンにしたらいいかも!四角いドライフルーツが、いっぱい入ってるの。それでお菓子食べないと悪戯するぞってやりたい…(何かが間違っているのだが、両手を組んでうっとり夢見がちに言うと、視線を少年に戻して、)うん、お菓子の、上手なひと…バードがとっても上手だよ!あと…、(あとは、それこそ執務室によく菓子を運びにくる司祭か。ただ、名は出さずに、はあと溜息だけ吐いて言葉尻を弱め、)ドライフルーツは、お菓子によく使われているみたいだよ。(執務室に、と言う言葉に、皆も喜ぶだろうと微笑んで頷いた。 2009/10/28 (水) 01:55 ◆ ゾンド :いや、ナコトが、エンデュミリオンに何か用事があるらしくて、彼女と同伴してこちらへ戻ってきた。ゴーレムも一緒だったが……東へ持ち込んだ、彼女の指揮するゴーレム三機の内の二機が既に使い物にならなくなってしまったらしくて、それに関する用件だと、思っている。(ドゥーレル軍港の市場ではやけに健啖な食事っぷりだった彼女は、やはりヤケになっていたのだろうか。恐らく今もアルケミスト本部へ詰めっぱなしなのだろうから、あれから姿を見せることは極めて稀だ。)………ん、記憶というか、文献からの心当たりがあるけれど、その行事は今が本場だった?(適任の少年少女が軒並み東区へ飛んでいるから、今まで行事としての出番が無かったのだ。もしかすると旬を過ぎていやしないだろうかと、危惧も同時に脳裏へ巡らせる。)では、バードもよく執務室へ来るだろうから、リオの手でそちらへ持って行ってくれる?折を見て、彼に依頼して欲しい。……あと、ポスト?彼にも恐らく適任だろうから、執務室へ置いた方が都合が良いと思う。(リオが最後に言葉を詰まらせた人物を勝手に当てずっぽうで口にしてから、本格的にケーキの材料へする準備をし始めた。自分の手で動かない所だけは何とも無責任だが) 2009/10/28 (水) 02:05 ◆ リオ :ナコトも、帰ってきてるの!帰ってきてる内に、一度会えたらいいけれど……。(彼から聞くところによると、彼女の研究しているゴーレムが大変なことになっているらしい。ということは、彼女は研究にかかりっきりで、自分はというと執務室に篭りっきりだから、難しいかなと思わざるを得ずに、自信のない笑みを浮かべているのだった。)うん、たぶん、リブラの31日が、そう。(ただやっぱりその日も自分は忙しいのだろう。うんとまた一度頷いたけれど、)…でも、彼ら生活管理官は、きっと他のことでも忙しいのだろうと思う。(自分の我儘で手を煩わせられないとも思って言葉を濁して、何であっても頼み事をしたら水を得た魚のように応えてくれる現状死にかけのような人を思い出しているのだった。今は誰が最良かは自分の口からは言えなくて、うん、と頷くだけでドライフルーツを見遣り)このこたちは、もう少し、ここに置いておきたいな。そのままでも美味しいもの。――あっ!私、すぐ戻るって言ってたんだ…!ゾンド、ごめんね。なんだか、お仕事していたのに、邪魔をしたね!また明日っ!(唐突に声を上げ、きょろきょろと周囲を見回せば、落としたまま放置された雑巾をやっとのことで拾い上げる。それを引っつかめば、出てきた執務室ではなく――給湯室に引っ込んで、それから暫くは出てこないだろう。) 2009/10/28 (水) 02:17 リオ【退室】 (2009/10/28 (水) 02:17) ◆ ゾンド :彼女を捕まえるのは、難しい問題になる。けれど、時間の余裕はあるのだし、お互いに用件を見付けて、軍規手帳などを通して待ち合わせてみては?(アルケミストと指揮官職の二人なのだ。とにかく何らかの仕事を見付けなければ自動的に暇人となる、自分の様な一山幾らの兵とはまるで違う立場にいるものと思っているので、やたら難しく問題を受け止めた。口元に人差し指を当てて、リブラの31に何か予定があったか思い出そうと)その日か……まだもう少し、後になるのか。バードは、余暇はなにか編み物に集中しているようだし、ポストも西や体術について勉強しているらしいから、無理は言えないか。もし会った時には、とりあえずは頼んでみたいけれど……。ん……………。(ともあれ、今の間にドライフルーツの出番は無いようである。絹の布巾を再び菓子皿に被せて、慌てて駆け出すリオを見送った。―――冬至に近い季節の夜は長い。まだ自分の趣味と実益を兼ねた作業は途中であるのだし、諸用に呼び出されなければ、もう少し、木を削っていたい。少年は椅子に座って、黙々とシラカバを穿つ。) 2009/10/28 (水) 02:26 ゾンド【退室】 (2009/10/28 (水) 02:26) HIGHLAND FORTRESS 峠の要塞(閉鎖しました) http://h-f.sakura.ne.jp/kariken/index.html BACTERISM MATRIX http://bacterism.matrix.jp/ PCキャラページ http://tryx-quad.sakura.ne.jp/zond.html